第33回クリーニングに関する情報セミナー
−新しい取扱い表示記号の適正な運用に向けて把握しておくべきこと−
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クリーニングに関する情報研究委員会       
                   委員長 牛田 智(武庫川女子大学・教授)


 家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の一部が改正され、平成28年12月1日から、衣料品の取扱い表示は、JIS L 0001 に基づくことになります。さらに、試験方法が別の5つのJISとして制定されました(以下新JISという)。新たな取扱い表示の意味やその理解のための説明は、これまでも為されてきていますが、実際の運用に当たっては、まだまだ十分な理解にまでは至っていないのが実状ではないでしょうか。
 新JISに基づいて、適切な表示を行うためには、新JIS制定の背景の理解や、洗濯、漂白、乾燥、商業洗濯などの、実際の取扱い操作を踏まえた判断が必要です。そんな中、(一社)日本アパレル・ファッション産業協会では、新JISに対応できるように、「取扱い表示記号作成ガイドライン」や「取扱い表示検索システム」が作成され、活用されるに至っています。
 実際の商品に新しい「取扱い表示」が適用されることを目前に控え、単に表示記号の意味の理解や、どのように表示をつければいいのかといったノウハウの把握だけではなく、新JISへの本質的な認識につながるような情報を持つことが必要だと思います。今回のセミナーでは、既に繰り返し提供されてきた新JISの説明に加え、じっくりとその意味するところを把握し、理解をさらに深めることができるようにしたいと思います。「どう表示したらいいのか?」「表示にどう対応したらいいのか?」の解答につながり得るものだと考えます。

〔日時・会場〕
2016年4月8日(金) 13:10〜16:50<終了しました>
 大阪会場:ドーンセンター4階大会議室3
  (〒540-0008 大阪市中央区大手前1-3-49) 
    京阪天満橋駅・地下鉄谷町線天満橋駅から東へ徒歩5分
2016年4月15日(金) 13:10〜16:50<終了しました>
 東京会場:日本女子大学 新泉山館 1階大会議室
  (〒112-868 東京都文京区目白台2-8-1)
    ・JR山手線目白駅 徒歩15分又は都営バス5分
     ・東京メトロ副都心線 雑司ヶ谷駅 徒歩8分
    ・東京メトロ有楽町線 護国寺駅 徒歩10分
〔内 容〕
13:10 開会挨拶
13:15〜14:45 1.講演「新JISの考え方とその解釈および今後の課題」
   …………(一社)繊維評価技術協議会 顧問 鷲見 繁樹
 新JISが適用されるのを目前に控え、その法律的な位置付けや新JISの内容についてまとめていただいた後、基本的な考え方や注意すべき点、運用上の解釈、旧JISから変わったことで把握しておくべきことや課題、今後に向けて進行中の検討内容、新JISを有効に機能させていくための課題や方策についてなど、これまでの、新JISの制定へ事務局として関わられた立場から、詳細にお話しいただきました。

14:55〜16:25 2.講演「表示者の為のJIS L 0001 の共通認識と取扱い表示記号運用について」
   ………………元イトキン(株)品質管理部長 山本 雅彦
 適切な表示のための新JISの意味の理解を、洗濯、漂白、乾燥、商業洗濯などの各操作の実際を踏まえてお話しいただくとともに、表示者としての運用上の問題点や課題、実際にどう表示したらいいのか、誤った表示や望ましくない表示、新JISの今後への期待についても触れていただきました。

16:25〜16:50 3.質疑応答(2つの講演一括して)

〔定 員〕 各会場80名
〔参加費〕 会員:2,000円, 非会員:3,000円, 学生1,000円
※参加費は、新JISの実施を12月に控え、より多くの方に情報提供をしたいと考え、今回に限り低額としました。

 過去のセミナーについては、クリーニングに関する情報研究委員会のページ