消費科学研究会
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 本研究会は,生産と消費の接点に介在する品質・流通・情報の諸問題を討議し,問題解決へのアプローチと,相互の共通理解を求めることを目的として活動しています.メンバーは,繊維製品の生産・流通・消費に関連する業界の商品企画・品質管理・顧客相談など,消費科学に関わる部門を担当されている方々で構成されています.また,研究会の運営および毎期のテーマは会員の総意により選定され運営されています.関連する業界の皆様が集まって知恵を出し合い,より社会に貢献できる活動を進めるための数少ない貴重な場が本研究会です.1年間を1期とし,3回の研究会を開催しますので,ぜひご参加頂きたくご案内します.<2006年4月>
 
第38期 研究発表
第1回 終了しました。内容の詳細は、このページの下をご覧ください。
第2回 終了しました。内容の詳細は、このページの下をご覧ください。
第3回 終了しました。内容の詳細は、このページの下をご覧ください。

第38期運営委員
 委 員 長  児子 益久(三菱レイヨン)
 委  員  関谷 理 (ユニチカガーメンテック)
        小森 茂治(日本化学繊維検査協会)
        柳沢 精一(共栄社化学)

[研究委員]  企業,学校,官公庁に属し,消費科学関連の業務,教育に携わっておられる方で,1期を通して出席し,ディスカッションに参加できる方を原則とします.また,非会員の方は入会されることを原則とします.
[定  員]  60名
[会  費]  1期 学校,官公庁 20,000円、企業 25,000円  (1期3回分の資料代含む)
 研究会の申込用紙:Wordのファイル 


第38期実績

第38期 第3回研究会
[日  時] 2007年2月21日(水)13:00〜16:40<終了しました>
[会  場] 大阪市立北区民センタ−(大阪市北区扇町2-1-27 TEL:06-6315-1500)
  JR環状線「天満駅」西へ徒歩3分
[内  容]
(13:00〜14:00)1.解説講演「肌にやさしい繊維素材の開発」
       ・・・・・・・・・・・・・・・・・シキボウ株式会社 技術開発部商品開発課 辻本 裕 
 シキボウは「健康快服」をコンセプトに人と環境にやさしい繊維製品を開発してきた。その中でも1984年から約10年の歳月をかけ当時済生会中央病院の皮膚科、中山秀夫先生指導のもとに臨床テストを繰り返し、アレルゲンをかぎりなくゼロに近づけた衣料素材「ラモルフェ」は代表的な開発商品であり、肌の敏感な人々に愛され続けている。この「ラモルフェ」を中心に「エライオン(オリーブオイルソフナー仕上げ)」や「メルマ(天然ミネラル成分保湿加工)」など肌にやさしい繊維素材について紹介する。

(14:00〜15:00)2.解説講演「花粉症と繊維」
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・吉村耳鼻咽喉科院長 吉村 史郎  
 初報告以来40余年を経過したスギ花粉症だが、患者は増加の一途をたどり、「国民病」と称されている.この間、アレルギ−の研究も飛躍的に進歩し、多方面から花粉症対策が講じられるようになった.公的医療費を含めた、市販薬やマスク、健康食品等のアレルギ−対策全般の市場規模は優に2,000億円を超えると云われており、関連技術の進歩に貢献しているともいえる.一方、花粉症問題の本質である「森林衰退」に対しては、何ら有効な対策は立てられておらず、花粉症は個人の疾患ではなく「環境の病」であるという観点から解説してみたい。

(15:00〜16:00)3.解説講演「自動車用の繊維材料」
        ・・・・・・・・トヨタ自動車 第2材料技術部有機材料室 室長 宮本 康司
 繊維が適用されている自動車部品の種類や機能、繊維材質や特性について、現状と今後の方向性について概説する.また、特に内装部品に使用している繊維材料について、繊維としての必要性能やその評価方法について述べる.

(16:00〜16:10)   <休  憩>

(16:10〜16:45)質疑応答
 講師を交えて,「ものづくりにとっての安全」について質疑応答を行います.

[参 加 費] 会員(学校,官公庁):5,000円、会員(団体,企業)8,000円、非会員:10,000円、学生:1,500円

第38期 第2回研究会
[日  時] 2006年10月18日(水)<終了しました>
[会  場]大阪市立北区民センタ−(大阪市北区扇町2-1-27 TEL:06-6315-1500)
  JR環状線「天満駅」西へ徒歩3分
[内  容]
12:30-13:30 1.解説講演 環境破壊とUVカット繊維 −コラーゲン人工皮膚を利用したUVカット素材の曝露研究−
  ・・・・・・・・・・・・・・・島根大学教授 高橋 哲也 

 紫外線を長時間浴び続けると,軽度の皮膚障害から,日光角化症,さらには皮膚癌まで至ることが知られている.一般に濃い色,厚地の被服ほどUVカット性が高いものの,紫外線の多い夏季の被服としては不適である.そのため,淡色,薄物でも充分なUVカット性を有する被服が必要となってくる.また,近年,南極では環境破壊に伴ってオゾンホールが発生し,波長の短い紫外線の地表への到達が懸念されている.本講演では紫外線に関するさまざまな情報を紹介したり,演者が行っている人体の皮膚モデルとしてコラーゲン人工皮膚を利用したUVカット性の評価方法や,南極での曝露研究についても紹介する.

13:30〜13:40        <質疑応答>

13:40〜14:40  2.解説講演「暮らしの中のダニ」
   ・・・・・・・・・・・・・・・・ホームサービス株式会社 生物研究室 室長 幸形 聡  
 ダニは,嫌われ者として扱われることが多い.でも,私たちはどれだけダニのことを知っているのだろう?
「家の中でダニに刺されてかゆくなった.」という話はよく聞くが,実際どんなダニが刺しているのか見たことがある人は極めて少ない.登山者にはお馴染みのマダニなどであれば,目で見える大きさの種類なので被害を確認しやすい.でも家の中となると,ほとんどは1mm以下の種類で,虫眼鏡でみることも難しい.刺咬性のあるダニや,アレルギーの原因とされるダニの生態について,最近の話題を交えて説明する.

14:40〜14:50        <質疑応答>
14:50〜15:00        <休  憩>

15:00〜16:00 3.解説講演「ものづくりにとって安全とは」−家庭用エアコンの環境への取り組みについて−
  ・・・・・・・・松下電器株式会社 冷熱空調研究所 主任技師 本田 公康 
 家庭用エアコンでは,ユーザーの観点に立った商品開発を目指し,室内環境をクリーンにする機能や,室内機内を衛生的に保つための機能等が多く搭載されている.これらの構成,原理,効果,安全性等を説明する.

16:00〜16:45 パネルディスカッション
 講師を交えて,「ものづくりにとっての安全」についてパネルディスカションを行いました。

[参 加 費] 会員(学校、官公庁)5,000円、会員(団体、企業)8,000円、非会員 10,000円、学生 1,500円

第38期 第1回研究会
[日  時]2006年7月28日(金)12:30〜16:45<終了しました>
[会  場]大阪市立北区民センタ−(大阪市北区扇町2-1-27 TEL:06-6315-1500)
  JR環状線「天満駅」西へ徒歩3分
[内  容]
(12:30〜13:30)1.解説講演「地球環境にやさしい抗菌・防臭加工製品の開発」
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・近畿大学資源再生研究所 中島 照夫
 最近、抗菌防臭加工製品の設計計画は、審美性、機能性、安全性を兼ね備え、加工薬剤の環境負荷が極端に低く、生分解可能で、分解した二次代謝産物が環境ホルモン活性を示さず、しかも生態系に重点を置き、物質循環が可能で、地球環境に優しい製品開発が重要視されている。本講演では、未利用天然資源の有効活用も同時に行える甲殻類の蟹・海老などから得たキトサンを用いて成形加工したフィルムの力学的性質、生分解特性及び抗菌性をSEKマ−ク認証基準の安全性と関連させ、いかに地球環境に優しく安全性を重視した製品開発が重要かについて紹介されました。
(13:30〜13:40)        <質疑応答>

(13:40〜14:40)2.解説講演「衣食住にみるカビの話」
              ・・・・・・・・・・国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部長 高鳥 浩介  
私たちの生活している周辺環境には無数のカビが分布している。衣食住それぞれにカビはいるが、その種類は明らかに異なる。つまり衣食住のカビはカビにとって都合の良い環境やものに付きやすく、そこで生えやすい条件が整うと汚染が発生する。話の内容は以下の通りである。
1. カビについて 2.衣食住に多いカビ 3.カビがはえるには 4.生えた後の問題 5.カビ被害を防止するには  
(14:40〜14:50)        <質疑応答>

(14:50〜15:00)        <休  憩>

(15:00〜16:00)3.解説講演「ものづくりにとって安全とは」
 −家庭用化学品の安全性の考え方と実際の評価について−
      ・・・・ライオン株式会社研究開発本部 安全性評価センタ−所長 聳城 豊 
 家庭用化学品は日常生活に深く浸透しており、使用する人が安心して使えるものでなくてはならない。「安心」を当然のものとして、消費者に受け止めて頂くために誤使用時なども考慮し、製品を使用した際の身体への影響及び環境にいかに無理なく受け入れられるかの観点から、安全性を確認する必要がある。その考え方と評価について概説していただきました。

(16:00〜16:45)パネルディスカッション
          講師を交えて,「ものづくりにとっての安全」についてパネルディスカションを行いました。


第37期実績

第37期 第3回研究会
 第3回消費科学研究会は,話題の加工試験法・最近の機能性試験法等の講演を行いました.

[日  時]2006年2月22日(水)13:00〜17:00<終了しました>
[会  場]大阪市立北区民センタ−(大阪市北区扇町2-1-27 TEL:06-6315-1500)
  JR環状線「天満駅」西へ徒歩3分
[内  容]
(13:00〜14:00)1.解説講演「抗菌・抗黴・消臭(含 光触媒)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(社)繊維評価技術協議会 佐藤 賢三
(14:00〜14:10)        <質疑応答>

(14:10〜15:10)2.解説講演「最近の機能性試験方法」― 機能性試験方法と,その新しい事例 ―
           ・・・・・・・・・・(財)日本化学繊維検査協会 技術開発部 研究室長 倉本 幹也  
(15:10〜15:20)        <質疑応答>
(15:20〜15:30)          休 憩

(15:30〜16:30)3.パネルディスカッション
   講師を交えて,衣料の品質要求について,又,数値化できない規格についてパネルディスカッションを行う予定です.

[ビジター参加費] 本学会会員 4,000円   非会員 5,000円

第37期 第2回研究会 第2回テーマ:〈最近の新機能付与技術を考える〉
 繊維産業の空洞化が叫ばれ,生産が海外にシフトしています.その中にあって付加価値を上げる為,差別化をはかる為繊維の新機能加工が注目を浴びています.今回は最新の新機能加工について3社の方にご講演を頂きました.

[日 時] 2005年10月20日(木)13:00〜17:00<終了しました>
[場 所] 大阪市立北区民センタ−(大阪市北区扇町2-1-27 TEL:06-6315-1500)
 JR環状線「天満駅」西へ徒歩3分
[内 容]
1.「酸化チタンの光触媒について」・・・・・・・・・・株式会社ソトー 技術研究所 佐高 宏光 

2.「東海染工の機能加工について」 −繊維改質による金属担持加工(ZEEK)・可視光応答型光触媒加工(Catlight)など−
 ・・・・・・・・・・・・東海染工株式会社 開発技術部 武藤 眞理子

3.「珪化木に学ぶ」 −天然セルロース繊維の中にゼオライトを作る−
 ・・・・・・・・・・・・・レンゴー株式会社 中央研究所 杉山 公寿

[ビジター参加費] 本学会会員 4,000円 非会員 5,000円

第37期 第1回研究会
[日 時] 2005年6月22日  13時00分〜17時 <終了しました>
[会 場] 大阪市立北区民センター(大阪市北区扇町2-1-27 TEL:06-6315-1500)
   JR環状線「天満駅」西へ徒歩3分
[内 容] 
 13:00〜14:00 1.解説講演「中国の染色加工」………モトキテキスタイル・コンサルタント 元木 昭男
 14:00〜14:10  <質疑応答>
 14:10〜15:10 2.解説講演「イタリアの繊維産業と教育から学ぶ」………技術士(繊維・総合技術監理)松原 富夫
 15:10〜15:20  <質疑応答>
 15:20〜15:30   休 憩
 15:30〜16:30 3.パネルディスカッション

「講師を交えて中国・イタリアの両極端の戦略を学ぶ」・・・・・・・元木・松原講師と参加者による
 本木氏は東レに入社されアジア地区、松原氏は帝人に入社され中東からイタリアと、両氏共大手合繊メ−カ−に入社後海外勤務、技術指導の御経験が長く原糸〜織物〜加工等幅広い技術と今正に話題の中国とイタリアの戦略の違いが興味深い。

本研究会は年間契約の会員で構成されていますが,一回につき本学会会員4,000円,非会員5,000円をお支払頂ければ参加可能です.
企業のみならず,個人の活性化をめざしたい方,活力を貰いに是非お越し下さい.


第37期運営委員
 委 員 長 児子 益久(三菱レイヨン)
 委  員 関谷 理 (ユニチカガーメンテック),前田 容一(日本化学繊維検査協会),柳沢 精一(共栄社化学)



第36期実績
第1回研究会 2004年6月30日
 解説講演「今治タオル産業の再生・活性化について」 日本タオル工業組合連合会 理事長 近藤寛司 氏
 解説講演「機能一辺倒のネジの分野に「遊び心とデザイン」を持ち込み,産業の活性化を目指す!」 川端ネジ製作所 代表者 川端 謙二 氏

第2回研究会 2004年10月7日
 解説講演「第3段階に入った中国繊維工業と今後」 IS株式会社 代表取締役 佐々木 一彦 氏
 解説講演「中国における特許権の保護について」 三菱レイヨン株式会社 知的財産部 担当部長 竹前 茂 氏
 解説講演「中国人の物の考え方と我々の繊維業とのかかわり方」 亀岡ランジェリー株式会社 代表取締役 会長 亀岡 眞吉 氏

第3回研究会 2005年2月23日
 解説講演「ワコールにおけるリマンマ事業」 株式会社ワコール リマンマ事業課 課長 今西 尚美 氏
 解説講演「アパレル流通の取り組み」 株式会社アップワード 代表取締役 吉村 和夫 氏
 解説講演「水だけで洗える"エコマジック"」 グンゼ株式会社 M&Kカンパニー 商品開発課 課長 小澤 七洋 氏




直線上に配置