第4回消費科学シンポジウム
日本のファッション産業・消費生活のあり方を問う
―日本の独自性を生かす道を考える―

<2012年9月7日開催>
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 戦後、わが国の基幹産業であった繊維産業は、産業界を牽引して経済大国としての国づくりに大きく貢献してきた。しかしその後、バブル崩壊・リーマンショック等の大きな危機を経て、経済はグローバル化の時代に入り、現在は、急速に方向を見失った感がある。一体、日本の繊維・ファッション産業は、どこへ行こうとしているのであろうか。さらに、昨年3月に発生した東日本大震災は、一層わが国の立場を困難なものにしてしまったことは、残念ながら疑いようがない。
これから、わが国の繊維・ファッション産業の舵取りはどのようにしていったらよいのか、・・・第4回消費科学シンポジウムでは、この課題に明確な指針を与えるべく、まず行政の立場から、続いてジャ−ナリストの立場からも、わが国の繊維・ファッション産業のあり方や提言を語って頂くことにした。
 また日本を代表するアパレルメ−カ−においてグロ−バル展開をも視野にいれて企業活動をしておられる且O陽商会 中瀬雅通会長に,三陽商会の「企業活動」と今後のグロ−バル展開についてご講演頂く。そして生活用品全般で環境にやさしい暮らしを提供してこられた良品計画 金井政明社長に、良品計画の「企業活動」と企業フィロソフィ−を中心に講演をお願いしており、多くの有益な示唆がいただけそうである。
 そして休憩を挟んで中瀬雅通会長,金井政明社長に、繊研新聞 藤浦修一大阪支社長が講演内容を中心に質疑をお願いして、ご講演を一層広がりのあるものにして頂く予定である。
大震災を機に、すべての国民が国家・社会の問題から生活のあり方に至るまで、解決すべき困難な課題に直面している。その中において、わが国の繊維業界、アパレル業界、繊維に関わる教育者などが果たすべき役割、向かうべき道とはどのようなものなのかを、この講演会を通して、方向性を見いだしてみたいと考える。

〔後  援〕日本繊維産業連盟,日本化学繊維協会,一般社団法人 日本アパレル・ファッション産業協会
〔日  時〕2012年9月7日(金) 13:00〜17:50<終了しました。>
〔会  場〕共立女子大学 本館B101(地下)(〒101-8433 東京都千代田区一ツ橋2−2−1)
〔定  員〕 200名
〔参 加 費〕 会員:3,000円,非会員:4,000円,学生:1,000円 

〔内  容〕
1.(13:00−13:10)  挨拶 ……………………日本繊維製品消費科学会 会長 島ア 恒藏 

2.(13:10−13:30)  経済産業省 繊維課 三浦 聡 <当初予定の田川和幸繊維課長は異動のため講演者変更(2012.8.27)>  
 行政の立場から日本の繊維産業を見据えた展望と今後の繊維・ファッション産業のあり方に関する研究会報告などを踏まえて、わが国の繊維・ファッション産業の方向を語る。 

3.(13:30−14:00)  繊研新聞社 大阪支社長 藤浦 修一 
 ファンション産業の国内外の原状を解説するとともに今後のグロ−バル化の展望と、世界を見据えて日本の独自性を武器に、企画力と創造力で生き抜くファンション産業の成功事例を紹介する.
 
4.(14:00−15:00)  (株)三陽商会 代表取締役会長 中瀬 雅通 
 わが国を代表するアパレルメ−カ−の代表として、同社の企業活動とグロ−バルな展開を通して日本のアパレル産業のあり方を語る。
(休憩10分) 
5.(15:10−16:10)  (株)良品計画 代表取締役社長 金井 政明    
 環境にやさしい製品づくりをモット−にして独自の企業活動を展開している良品計画の,震災以後を見据えての企業活動と消費社会を語る。
(休憩10分)
6.(16:20−17:20)  対談/質疑(経産省・三陽商会・良品計画社長を交えて)
7.(17:20〜17:50)  名刺交換・歓談