消費性能試験法講習会
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このページは、毎年年度末に開催される、「消費性能講習会」過去の内容を掲載しています。
今後の開催予定が決まっている場合は、行事案内のページに掲載しています。


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第44回 消費性能試験法講習会
−アパレル品の機能性・快適性試験法について−


 私たちが日々着用する衣料品で、人々が求める付加価値の重要な要素のひとつに、生地や製品設計の「機能性」や「快適性」があります。これらの機能は、着用シーンによって多様なものが求められますが、それを評価するにも様々な手法や条件があります。今回は、これらの中でいくつか代表的なものを取り上げ、どのような方法で評価し、求められる水準を判断するのか、試験を通して講習していただきます。生地や製品を使って、試験機で実証し、さらにその機能や快適性を実感できるかを、見て・触って・感じて、体験し、機能とは 何か、快適性とは何かについて考えるきっかけにしていただきたいと考えています。
 午前中の講演では、元東洋紡績株式会社 原田隆司氏から「機能性と快適性の考え方」、東レ株式会社の竹下将太氏から「機能性・快適性素材の紹介と手法」について講演いただきます。
 今回は、一般財団法人カケンテストセンター、一般財団法人ニッセンケン品質評価センターの多大なご協力をいただき、標記の試験講習会を大阪地区と東京地区で開催することになりました。

〔日時・会場〕 <終了しました。>
 大阪 2017年3月10日(金)  9:50-17:00 (一財) カケンテストセンター大阪事業所本所
 東京 2017年3月24日(金)  9:50-17:00 (一財) ニッセンケン品質評価センター東京事業所蔵前ラボ
〔定員〕 大阪、東京とも各50名

午前
講演1 (10:00〜10:45)  「機能性・快適性をどう捉えるか―試験法の効用と限界」
                    ………………元 東洋紡績(株)技監   原田  隆司
 衣服に求められる性能には、購入時の「感性」、着用時の「機能性・快適性」、繰り返し着用するための「実用性」があげられる。「機能性」は、皮膚を清潔に保つ(消臭、抗菌など)、有害物質を遮断する(紫外線遮蔽、抗ウイルスなど)、危害から人体を守る(帯電防止、防炎など)という人体保護機能を有するもので、特定の用途の衣服に求められる。イージーケア性を機能性に含めることもある。「快適性」は、全ての衣服に求められるもので、着用時の着心地の良さのことで、主な要因は衣服内気候(夏は蒸れ感・濡れ感がない、涼しい、冬は暖かい、雨・風を防ぐ)、衣服圧、肌触り(風合い、接触温冷感)である。
 機能性は、素材(生地)の物理的特性によるところが大きいので、JISやISOに規定されている材料試験法で評価されることが多い。一方、快適性は、環境(外気の温湿度)や人体(体温調節機構)の影響が大きいので、素材の材料試験の結果が良くとも、着用時に快適と感じるとは限らない。

講演2 (10:45〜12:00)「“ナノスケール加工技術”による商品開発展開」…………東レ(株)  竹下  将太
 東レ(株)ではこれまでに吸汗・撥水・難燃などの基本的な機能性加工技術の 開発とともに、抗菌・消臭・防ダニなどの衛生的な機能性加工技術の開発、 更には吸湿・透湿などの生理的快適性に関する機能性加工技術の開発など、種々の機能性加工技術開発を行っている。これらの機能性加工は、当社独自の “ナノスケール加工技術”により、処理対象、処理薬剤、処理後の構造のいずれかがナノスケール(100 nm以下)で 自在に制御され、新たな機能の発現、あるいは通常加工対比その特徴・機能・ 適用範囲が格段に向上した製品の開発を可能にしている。  本報告では“ナノスケール加工技術”により造られた機能性繊維製品の特徴と展開状況について紹介する。また、ナノファイバーを使用した、高導電性と実用耐久性を備えた機能性繊維“hitoe”についても紹介する。

午後
 評価方法を中心に、生地や製品の状態や感じ方の体験なども含めて研修して頂きます。
・実習概説  13:00〜13:10 (全員)
・実習 13:10〜17:00 (グループごとに班分けし、研修)  

実習項目と試験法
 (1)吸水速乾・汗じみ<吸水性JIS、吸水速乾性ISO、汗じみ試験法>
 (2)接触冷感<KES法>
 (3)遮熱性<検査協会法>
 (4)防水性<撥水性JIS、透湿性JIS※、耐水圧JIS> ※透湿性は実験はありませんが、試験機の紹介と試験方法の概要説明を行います
 (5)吸湿発熱<ISO>
 (6)帯電防止<JIS >
  その他、形態安定・ウォッシャブル<W&W法>をサンプル展示にてご覧いただきます。
講師
 大阪:(一財)カケンテストセンター大阪事業所 職員
 東京:(一財)ニッセンケン品質評価センター 東京事業所 職員

〔参加費〕会員(学校)9,000円,会員(団体・企業・官公庁)13,000円,非会員(学校)13,000円、非会員(団体・企業・官公庁)17,000円 学生3,000円

第43回 消費性能試験法講習会
−アパレル製品の海外販売と現地品質規格及び試験法について−


 現在、わが国のアパレル製品のほとんどが海外で生産されていますが、今後、わが国の人口減少予測にもとづき、各繊維業界・アパレル業界では、海外販売の流れが加速していることはご承知の通りです。これらの動きの中で、海外販売をどのように軌道に乗せるか、また現地の品質規格とJIS規格の相違などを、どのように知識として習得できるかが重要であり、グローバルなこれらの情報を理解することは非常に意味のあることです。
 今回は、一般財団法人ボーケン品質評価機構、一般財団法人日本繊維製品品質技術センター(QTEC)のご協力をいただき、標記の試験講習会を大阪地区と東京地区で開催しました。また、冒頭の講演では、日本貿易振興機構(ジェトロ)より、今後のわが国のアパレル産業の海外展開についてご講演いただきました。
 
〔日時・会場〕 <終了しました。>
大阪会場 : 2016年3月 4日(金)  9:50〜17:00
  一般財団法人 ボーケン品質評価機構 大阪事業所(上町)
  (〒540-0005 大阪市中央区上町1-18-15)
  交通アクセス:地下鉄中央線・地下鉄谷町線「谷町4丁目」駅10番出口から徒歩8分

東京会場 : 2016年3月11日(金)  9:50〜17:00
  一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター (QTEC) 東京総合試験センター
  (〒108-0023 東京都港区芝浦3-13-16)
  交通アクセス:JR「田町」駅東口徒歩5分 ・地下鉄「三田」駅A4出口徒歩8分

〔定員〕大阪、東京とも各50名
〔受付〕9:30〜
〔内容〕
(9:50〜10:00) 開会挨拶
(10:00〜11:00) 1.講演「アパレル産業の海外展開」
  ………………独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ)大阪本部アドバイザー(貿易投資) 持田 修二
 「繊維産業のグローバリゼーションが進んでいます。海外展開を成功に導くためには、消費国および生産国それぞれの視点でアパレル製品の潮流をグローバルに俯瞰することが大切です。今回の講習会では、通商政策が及ぼすグローバルなビジネス商環境の変化を分析するとともに、アパレル産業の海外戦略や進化を続けるビジネスモデルについて解説します。

(11:00〜12:00) 2.講演「繊維製品の海外規格と試験法」
  ……………一般財団法人 カケンテストセンター大阪事業所 海外規格試験室 大久保 威宏
 ジャパンテキスタイルは高品質、高機能、高感性といった付加価値により海外バイヤーからの需要は拡大し、昨今の円安による輸出の増加が期待されています。海外販売では輸出先の品質基準である海外規格によるデータが要求されます。 今回の講習会ではISO規格をはじめ海外規格試験方法の概略について解説します。
(12:00〜13:00) 昼食

「ISOに基づく繊維品質試験法」を中心に、JIS規格との相違なども含めて研修して頂きます。
(13:00〜14:00) 3.実習概説 (全員)
  ……………(大阪)一般財団法人 ボーケン品質評価機構  高橋 拓也
  ……………(東京)一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター(QTEC) 竹内 大祐

(14:00〜17:00) 4.実習

 実習項目(予定)   規格名   講 師 
(1)染色堅ろう度1(耐光,汗耐光,洗濯,ドライ) ISO規格  (大阪)一般財団法人
ボーケン品質評価機構 職員

(東京)一般財団法人
日本繊維製品品質技術センター(QTEC)職員
(2)染色堅ろう度2(汗,摩擦,唾液)  ISO規格(唾液はGB規格)
(3)物性(引張,引裂,破裂,ピリング) ISO規格 
(4)洗濯寸法変化(ウェスケーター,ケンモア) ISO規格等
(5)機能・安全(ホルマリン,pH,紫外線遮蔽率等) ISO規格等


〔参加費〕会員(学校)9,000円,会員(団体・企業・官公庁)13,000円,非会員(学校)13.000円,非会員(団体・企業・官公庁)17.000円 学生3,000円


第42回 消費性能試験法講習会
−海外生産の品質トラブル(異臭、カビ、黄変、移行昇華、サビ)解消に向けて−

 わが国の衣料品の生産では、約20年前から海外で生産する形態がすすみ、近年では、9割以上の衣料品が海外で生産されています。また、その縫製地も中国地域だけでなく、アセアン地域やインド地域にも広がりつつあり、材料自体も現地調達化が進んでいます。
 以上のような状況下で、最近、縫製基地が海外、市場が日本という地理的要因が原因と思われる色々な品質トラブルが、輸送中や在庫中を中心に多く発生しています。 例えば、「異臭が発生した」「カビが発生した」「黄変が発生した」「ポリエステル生地の移行昇華汚染が発生した」「金属副資材のサビが発生した」などが代表的な品質トラブルの現象といえるでしょう。また、同時に皆様の中には、「海上輸送中のコンテナ内部の環境はどうなっているのか?」という疑問を持たれたこともあったのではないでしょうか。コンテナ内の環境が厳しければ厳しいほど、品質事故は当然増加することは容易に推定されることと思います。
 今回は、一般財団法人ボーケン品質評価機構様のご協力をいただき、標記試験講習会を大阪地区と東京地区で開催しました。また、同講習会の企画立案においては、カケンテストセンター、日本繊維製品品質技術センター様にもご協力を頂きました。
 品質事故においては、事故発生のメカニズムを正しく理解することが、今後の物つくりや輸送の段階での対策につながるものと確信しています。

〔日時・会場〕 <終了しました。>
大阪会場: 2015年3月6日(金) 10:00〜17:00 一般財団法人 ボーケン品質評価機構 大阪事業所
       (大阪市中央区上町1-18-15)
東京会場: 2015年3月13日(金) 10:00〜17:00 一般財団法人 ボーケン品質評価機構 東京事業所
       (東京都江東区毛利1-12-1)
〔定員〕 各会場とも50名
〔受付〕  9:30〜
〔内容〕
 (9:50〜10:00)開会挨拶
1.(10:00〜11:00) 講演 「輸送コンテナの環境とその変化について」 
  ……………………トライウォールジャパン株式会社 菊池 将和
  同社は、産業用梱包資材の製造販売・コンサルティングを手がける物流グループ企業ですが、長年、安全な海上輸送を確保するために、コンテナ環境を調査されてきました。繊維製品の品質にかかわる要素は、高温、多湿、温度変化による結露といわれています。今回は、このコンテナ環境の実態を説明して頂きます。

2.(11:00〜12:00) 講演 「異臭発生メカニズムと対策」   
  ………………オージー長瀬カラーケミカル株式会社 飯間 聡一郎 
 同社は、染顔料・繊維加工剤・機能加工剤・化学品・石油化学製品及び繊維製品等の販売とコンサルタント業を手がけられています。ひと言で異臭といっても、多くの臭気やその原因も多種多様といわれています。今回は、異臭の因子となりうる加工薬剤、異臭のメカニズム、対策などについて紹介して頂きます。

 (12:00〜13:00) 昼  食
3.(13:00〜14:00) 実習概説  (全員)
4.(14:00〜17:00) 実習 (グループ毎に実習していただきます) 各項目約30分

    実習項目   事故例   当日の実習/見学内容(予定) 
    (1)異臭  店頭でポリ袋から出すと異臭(魚臭)がした。  ・臭気強度試験体験
・4大臭気など各種臭気の体験
・消臭試験の紹介
    (2)カビ  入荷した綿ニット商品にカビ状の汚れが発生していた。  ・湿度差によるカビの生え方の違い
・顕微鏡による汚れの観察、他の汚れとの特徴差 
    (3)黄変 ポリ袋の白色衣料が部分的に黄色に変色していた。  ・BHT・NOx黄変の酸性及びアルカリ性ガス暴露による消色・復色
・イエローイング試験法の詳細
    (4)移行昇華汚染  店頭でポリエステル衣料の濃色から淡色へ色移りしていた。 ・分散染料の温度差による昇華性の影響
・ウレタン素材への接触移染
    (5)サビ カバンのDカンなど金属部品が腐蝕していた。 ・金属素材の違いによるサビ発生の差
・メッキによるサビ発生の差

〔参加費〕会員(学校)9,000円,会員(団体・企業・官公庁)13,000円、非会員(学校)13.000円、非会員(団体・企業・官公庁)17.000円、学生3,000円

第41回消費性能試験法講習会
−ポリウレタン素材とポリエステル繊維などとの混用品の品質事故から−


 当学会では、第38回消費性能試験法講習会(2011年3月実施)において、ポリエステル繊維およびポリウレタン素材とその混用品における品質問題の背景にある、各素材の特徴や染料の性質を実習とともに体得する講習会を企画し、大好評を博しました。しかしながら、未だ、これら素材が関与する品質事故は頻発しています。使用量の多いポリエステル繊維およびポリウレタン素材混用品の特徴や性質を知ることは今や必須とはいえ、より多くの方々に身につけていただきたく再度同様企画を取り上げることとしました。
 本講習会では前回にくらべ、特にポリウレタン素材の特徴と染色加工についての理解をより深めるために、各分野でご活躍の専門家から講義をいただきました。まず、一種類と誤解されがちなポリウレタン樹脂の各種分類とその特徴や耐久性能について、名古屋女子大学短期大学部・榎本雅穗先生から解説いただき、次に、ポリウレタン弾性糸とポリウレタン繊維混用素材における染色加工と堅牢度向上の取り組みについて、セーレン株式会社・城崎敦志様より解説いただきました。
 午後の実習では、基礎的知識として必要とされる、昇華、移行による白場汚染、汗光複合変色、脆化など、ポリウレタン素材とポリエステル繊維などとの混用品においてよくある品質問題を優先して取り上げ、その素材のもつ特徴や関連試験方法などについて、実習しながら学んでいただきました。あわせて、午前の講義とも連動し、家庭用の溶剤によるポリウレタン樹脂の脆化や、還元洗浄の効果などについても、新たに盛り込みました。

〔日時・会場〕<終了しました。>
大阪会場:2014年3月5日(水)10:00〜17:30
 (一財)カケンテストセンター(カケン)大阪事業所
東京会場:2014年3月12日(水)10:00〜17:30
 (一財)日本繊維製品品質技術センター(QTEC) 東京総合試験センター

〔内容〕挨拶 (9:50〜10:00)
1.( 10:00〜11:20) 講演「ポリウレタン樹脂の構成・特徴と耐久性能」
   …………名古屋女子大学短期大学部 榎本 雅穗
 我々の身の回りには、衣料等のファッション素材や家具・車輌を含めたインテリア素材として人工・合成皮革、断熱材やクッション材等の産業資材、あるいはポリウレタン弾性糸として、多くのポリウレタン樹脂が用いられています。これらの素材は、見た目において素材の区別を確実に理解することも難しいのが現状であるにもかかわらず、これらを用いた製品において、耐用年数に応じた取り扱い方やクリーニング方法等、それぞれに適した取り扱いをおこなうことが求められています。
 本講演では、まず様々な用途におけるポリウレタン樹脂を、その構成材料において分類します。次に、これらを特徴と耐久性能から見て解説し、それぞれの耐久性評価方法についても述べます。 


(11:20〜11:25)   休憩

2.(11:25〜12:15) 講演 「ポリエステル/スパンデックス素材の染色加工技術について
 −濃色での湿潤堅牢度確保と再現性の両立−」
   ……セーレン株式会社 研究開発センター 城崎 敦志
 ポリエステル/スパンデックス素材はポリエステルの汎用性の高さからスパンデックスが衣料用途で使われるようになって以来、商業化が望まれていた素材です。しかしながら、ポリエステルを染色するための分散染料のスパンデックスへの汚染が強く、濃色での湿潤堅牢度の確保が極めて困難なことから、最も商業化が遅れた素材構成でもあります。
 本講演では、当社でのポリエステル/スパンデックス素材の染色加工技術開発に当たっての濃色での湿潤堅牢度確保のための取り組みと、それに伴う再現性低下への対応を中心に説明いたします。


(12:15〜13:15)  昼食

(13:15〜17:30)  実習(途中、休憩をはさみます)
 よく見受けられる品質問題をとりあげ、素材や加工の特徴がわかる実験,関連する試験などを体感実習し、あわせて解説をおこないます。(下表は実習例)

 苦情現象 試験項目・実験 
(1) ポリエステル濃淡切換え商品の白場移染
(2) ポリエステル濃淡生地間やポリエステル生地/ポリウレタンコーティング間での接触移染
(3) ポリエステル濃色生地上の白色ポリウレタンプリント部変色など 
洗濯堅牢度試験(共地)、有機溶剤による色なき試験、昇華堅牢度試験(共布や組み合わせを変えた場合)など
還元洗浄の有無で染色堅牢度がどう変わるか実験
(4) ポリウレタンコーティングの脆化 ジャングル試験、汗ジャングル試験
家庭用有機溶剤による脆化実験
(5) 部分的なポリウレタン糸の切断 汗・光複合要因による再現試験など

〔定員〕 各50名

〔参加費〕 会員(学校・官公庁)8,000円,会員(団体・企業)9,000円,学生3,000円,非会員 13,000円
 

第40回消費性能試験法講習会
〜安全性に関する品質管理の手法・有害物質検出の基礎を学ぶ〜

 近年、繊維製品の安全性がこれまで以上に求められています。これは日本の繊維産業が更なるグローバル化を進める上で避けては通れない道であり、製品安全確保の取り組みが急務となっています。特に繊維製品に使用されている様々な化学物質に関しては、人体への影響、環境への配慮などの観点から国内外で規制化が進められており、その最新動向と課題について第12回消費科学講座で取り上げ、解説いたしました。
 今回の消費性能試験法講習会は、この化学物質に関する安全性の確保についての本質と、それを品質管理の仕組みに盛込んでいく際に必要とされる考え方や手法を学ぶ機会として企画いたしました。午前中の座学では、企業や業界が安全性を確保した商品を提供するために求められる品質管理の考え方や手法について解説いただき、午後は化学物質に関わる安全性を評価する際に用いられる試験方法の基本となる有害物質検出の原理について、簡易な実習を通じてその本質を体感し理解していただきました。

〔日時・会場〕
2013年3月8日(金) 9:50〜17:30  大阪会場:(一財)カケンテストセンター 大阪事業所<終了しました。>
2013年3月14日(木) 9:50〜17:30  東京会場:(一財)ニッセンケン品質評価センター 東京事業所<終了しました。>
〔定員〕各40名
〔参加費〕会員(学校・官公庁):8,000円,会員(団体・企業):9,000円, 学生:3,000円, 非会員:13,000円

〔受付〕9:30〜
〔内容〕
9:50〜10:00 あいさつ
1.(10:00〜10:50) 講演 「繊維製品の基準適合の今と未来」
 繊維製品の安全問題は、近年、顕在化することがなかったため、無縁とされることもありました。しかし、再発防止から未然防止へと製造業全般の考え方・仕事のやり方の転換が求められ、衣料品をはじめとする各製品が安全問題と無縁とは言えなくなりつつあります。また、標準化推進の先進地域の欧州では、規制当局のあいだでサーベイランス(適合確認)のあり方の議論が盛んです。これまでの繊維製品の歩みを振り返りながら、現在と未来について、特に自社基準のあり方、製品の基準適合を如何に担保してゆくかを考えます。
   …………………………株式会社ワコール 長  保幸
2.(10:50〜11:40) 講演 「チェーンで取組む食品安全管理とトレサビリティシステム認証」
 食品安全はフードチェーン全体を通じて管理しなければ担保されません。健康被害に対する予防として食品安全マネジメントシステムに取組むことは食品企業のリスクマネジメントとして重要であり、グローバルに展開するフードチェーンの管理に役立つツールとなります。企業が抱える課題から見える食品安全管理とトレサビリティ認証について、業界の垣根を越えて「安全」という視点を含めて、品質・衛生管理によって生み出される価値についてご紹介致します。
   ………………DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社 清水 佐衣子
(11:40〜13:00)                     <昼食> 
3.(13:00〜17:30) 実 習 (途中休憩をはさみます)
「有害物質検出の基礎を学ぶ」
 安全性の中でも特に有害物質検出に関する試験規格は、専用の機器分析装置を用いるものがほとんどであり、専門外の方々にとってその内容はブラックボックスなものと感じてしまうこともあるようです。しかし、その検出原理は簡易な化学実験で体感できます。今回の実習では、金属元素や有機化合物の簡易な検出手段の体感を通して、これら原理を応用した安全性関連規格の本質を理解していただきます。

No.   実習項目 実習手法(簡易実験)  デメリット 
 1 遊離ホルムアルデヒド定量  アセチルアセトン法  皮膚障害 
 2 重金属溶出−1  パックテスト(吸光光度方)  皮膚障害
 3 重金属溶出−2  炎色反応(発光分析の基礎)  蓄積毒性 
 4 染料分析  薄層クロマト  発がん性のおそれ 
 5 難燃剤検出  蛍光X線、難燃性  環境汚染 


第39回消費性能試験法講習会
−綿ならびにレーヨン混用素材の品質事故から−

 物作りの海外移転に伴い,商品企画,販売,流通,品質管理などの場で,モノに触れる機会が減っています. 品質や機能が単に数字や言葉として管理目標に設定され,体感と離れて事務的に処理されつつあります. 品質にかかわりながらも体験していない知識での判断が求められ,技術知識を得るために聞く先人も少ない現実です. モノに触れながら身につけた知識が許容値への裁量や的確な判断をもたらすとわかっていても,その機会は稀有です.
 昨今,書かれた基準のみでできた商品に思いがけない問題が発生し,入荷した商品の顔色を変えてしまい,どう対処したらよいか判断に困ることがあります.日頃から「体得知」としてモノに触れながら品質試験の意味,方法,応用,基準の考え方を身につけておく必要があります.
 当学会では,現在実際に衣料品の品質に取り組む代表的な小売りおよびアパレルメーカーの声を聞くとともに,日本を代表する二つの検査協会と協力して,このような目的を満たすための講習会を企画しました. 前回はポリエステル/ポリウレタン素材を取り上げましたところ,好評を博しました.
 今回の講習会では天然繊維の代表ともいえる綿素材と,化学組成が同じセルロース系繊維であるレーヨン素材,およびその混用品を取り上げ,その特性と品質問題に焦点をあてました.素材の特徴に対する基礎的な知識なしでは防げない問題への試験項目,試験法,基準値,防止策などを,実際に見て,触って体得していただきました.

〔日時・会場〕
2012年2月24日(金) 10:00〜17:30<終了しました。>
   東京会場:(一財)日本繊維製品品質技術センター(QTEC) 東京総合試験センター
2012年3月 2日(金) 10:00〜17:30<終了しました。>
   大阪会場:(一財)ボーケン品質評価機構(ボーケン)  近畿事業所
〔定 員〕 各会場共 50名
〔参加費〕会員(学校・官公庁)8,000円、会員(団体・企業)9,000円、学生3,000円、非会員13,000円
〔内 容〕
10:00〜10:50  講演(1) 「イトーヨーカドーの品質の考え方」
 ……………………株式会社イトーヨーカ堂 QC室 衣料担当マネジャー 柴田貴司
10:50〜11:40  講演(2)
「グンゼの品質の考え方」
 ………………グンゼ株式会社 アパレルカンパニー 品質統括室室長 猿橋三郎
11:40〜17:30  実 習 (途中,昼食,休憩をはさみます)
 「綿を,吸湿性のある合成繊維のように扱っていませんか?」
 綿繊維,レーヨン繊維及びその混用品についてよく見受けられる問題をとりあげ,合成繊維との比較を交えながら,素材のもつ特徴と,関連する事前試験方法や確認試験方法の実習・解説をおこないました.


第38回消費性能試験法講習会
− ポリエステル繊維およびポリウレタン素材とその混用品の品質事故から−
<実際に 見て 触って 体得して>


 もの作りの海外移転に伴い,商品企画,販売,流通,品質管理などの場で,ものに触れる機会が減っています. 品質や機能が単に数字や言葉として管理目標に設定され,体感と離れて事務的に処理されつつあります. 品質に関わりながらも体験していない知識での判断が求められ,技術知識を得るために聞く,先人も少ない現実です. ものに触れながら身につけた知識が,許容値への裁量や的確な判断をもたらすとわかっていても,その機会は稀有です.
 当学会では,現在実際に衣料品の品質維持に取り組む代表的なアパレルメーカーの声を聞くとともに,日本を代表する検査機関と協力して,この目的を満たすこれまでにない講習会を企画しました. 本講習会では,「体得知」として,ものに触れながら品質試験の意味,方法,応用,基準の考え方を身につけていただきました.
 昨今,書かれた基準のみでできた商品に思いがけない問題が発生し,入荷した商品の顔色を変えることがあります.そこで今回は,ポリエステル繊維およびポリウレタン素材とその混用品における,昇華,移行による白場汚染,黄変,汗光複合変色,脆化など,生産地,船舶輸送時の温度,湿度,NOxなどよくある問題を優先してとりあげました. 新品での多発事例や実使用時に起こる問題などで,単にJISをうのみにしただけでは防げない問題への試験項目,試験法,基準値,防止策などを,実際に見て触って体得していただきました.
 
〔日時・会場〕<終了しました。>
 2011年3月2日(水)10:00〜17:30 東京会場:(財)日本繊維製品品質技術センター(QTEC)東京総合試験センター
 2011年3月23日(水)10:00〜17:30 大阪会場:(財)日本化学繊維検査協会(カケン)大阪事業所
〔定員〕 各会場共 50名
〔参加費〕 会員(学校・官公庁)8,000円、会員(団体・企業)9,000円、学生3,000円、非会員13,000円

〔内容〕
10:00〜10:10 挨拶
10:10〜11:00 講演(1) 「ユニクロの品質の考え方」
   ……………………(株)ユニクロ 生産部 ニット・カットソー・インナー生産チーム 西川 雅昭
11:00〜11:50 講演(2) 「スポーツウェアの品質管理」
   ……………………(株)デサント マーケティング部 企画開発部 品質管理課 清嶋 展弘
昼食 11:50〜13:00
13:00〜17:50 実習 
 主にポリエステル繊維およびポリウレタン素材とその混用品について,よく見受けられる品質問題をとりあげ,その素材のもつ特徴と関連する事前試験方法や確認試験方法の実習,解説をおこないます.

苦情現象と試験項目   
   苦情現象  試験項目
  (1) ポリエステル濃淡切換え商品の白場移染
(2) ポリエステル濃淡生地間やポリエステル生地/ポリウレタンコーティング間での接触移染
(3) ポリエステル濃色生地上の白色ポリウレタンプリント部変色など
洗濯堅牢度試験(共地),
有機溶剤による色なき試験,
昇華堅牢度試験(共布や組み合わせを変えた場合)など 
  (4) ポリウレタンコーティングの脆化  ジャングル試験,汗ジャングル試験など
  (5) 部分的なポリウレタン糸の切断  汗・光複合要因による再現試験など
  (6) NOx-BHT による黄変 酸性ガス暴露試験,イエローイングテストなど 

第37回 消費性能試験法講習会
--「清潔」機能商品の評価を中心に--

 最近のアパレルメーカーにおける企画開発では、多くの機能性が付与された製品が作られています。中でも、「清潔機能」は、社会の高齢化、健康意識の高まりなどの消費者ニーズの変化とともに、幅広く採用されています。 この清潔機能を実現するために、原糸改質や新規の加工法が開発され、評価法も考案されていますが、評価試験方法を理解することは、その「機能性」の正しい理解にもつながり、アパレル製品の「設計仕様」や「機能性表示」に大いに参考になるものと考えます。今回は、(財) 日本化学繊維検査協会の全面的なご協力をいただき、大阪地区で開催しました。

[日時] 2010年3月10日 (水) <終了しました。>                
[場所] 財団法人 日本化学繊維検査協会 大阪事業所
  大阪市西区江戸堀2-5-19  TEL 06-6441-6751
[定員] 60名
[参加費] 会員(学校・官公庁)8,000円,会員(団体・企業)9,000円,学生3,000円,非会員 13,000円

午前
講演(1) (10:10〜11:10)
「繊維製品に使用される化学物質に関する安全対策」  
   日常生活の中で使用される一般化学製品(いわゆる家庭用品)に使用される化学物質による、アレルギー性接触皮膚炎等の健康被害の発生実態とともに、その原因製品―原因化学物質の関連性を明らかにする取り組みについて、概要を紹介する。さらに、化学物質の安全対策の国内外の動向についても、概要を紹介する。
  ………………………… 国立医薬品食品衛生研究所  鹿庭正昭
講演(2) (11:10〜12:10)
「アレルゲン抑制素材(アレルバスター)」 
 同加工剤は、花粉やダニなどのアレルゲンを抑制する機能を有し、繊維製品などに加工されます。本講演では、その商品特徴と技術概要について、ご説明いただきます。
  …………………………積水化学工業株式会社 鈴木 太郎
午後
評価方法の解説、見学(13:00〜17:00)
(1)消臭性 
   繊維のまわりの臭気成分の濃度を低減することにより、においの強さを軽減する性能を評価する。
(2)花粉等に対する捕集効率
   マスクなどのフィルター材料が、花粉や微粒子を物理的に捕集する性能を評価する。
(3)抗菌性
   抗菌加工を施した繊維製品の細菌に対する抗菌性を評価する。試験に使用する細菌の種類によって抗菌防臭性能や制菌性能を評価できる。
(4)かび抵抗性
   抗かび加工を施した繊維製品のかび抵抗性を評価する。繊維製品の評価には4種類のかびを使用する。
(5)防ダニ性
   防ダニ加工を施した繊維製品のダニの忌避性能や増殖抑制性能を評価する。
(6)ウィルスバリア性
   医療従事者が着用する防護衣料のウィルスバリア性能を評価する。
(7)バクテリアバリア性
   人の口腔内の細菌による環境汚染や外部からの細菌を含む飛沫の吸入を防止することを目的とするマスクを対象に、マスクの細菌濾過効率性能を評価する。

第36回 消費性能試験法講習会 
- アパレル商品開発にすぐ応用できる性能試験 -

 近年,アパレル製品の設計製造では,素材メーカーやアパレルメーカー目線の物創りではなく,消費者の視点こそが重要視されています.そのため,消費者の快適性,安全や安心を確保するためにも,従来の日本工業規格(JIS)による試験・評価だけでは限界があるため,独自の評価法が必要になっています.
 本消費性能試験法講習会では,大阪府立産業技術総合研究所の全面的なご協力をいただき,最近のアパレル製品開発に即座に役立つ独自の評価法をテーマにした講演ならびに所内試験研修を行いました.

〔日時〕 2009年3月5日(木)<終了しました。>
〔場所〕 大阪府立産業技術総合研究所(大阪府和泉市あゆみ野2-7-1) TEL:0725-51-2525
〔内容〕
10:00〜10:40 講演1 「被験者を用いた計測・評価法」                
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・大阪府立産業技術総合研究所 情報電子部 山本 貴則   
三次元人体形状計測や生体反応計測など被験者を用いた計測法と製品の評価技術について解説します.

10:40〜11:20 講演2 「生活に密着した繊維製品に関する新たな評価法の提案」
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・大阪府立産業技術総合研究所  化学環境部 宮崎 克彦
当研究所が提案する新たな繊維製品評価法について,毛羽落ち評価法を中心に話題提供いたします.

11:20〜12:00 講演3 「最近の有害物質規制と試験法について」
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・大阪府立産業技術総合研究所  化学環境部 浅澤 英夫
有害物規制に合致するかどうかを調べるためには正確な定量をしなければなりませんが,すべての製品について測定することは時間的に不可能なために,簡易に測定できる蛍光X線分析が注目されています.そこで蛍光X線分析の特徴や測定方法,解析の注意点などについて解説します.

12:00〜13:00 昼食
13:00〜17:00 <所内試験研修> 各テーマ研修/45分
(1) 有害物規制 (RoHS ,WEEE, ELV等に関連する分析試験) (化学環境部 浅澤 英夫)
欧州における有害物質規制に則して,繊維製品中の有害物のスクリーニング手法を,蛍光X線分析計を使って研修します.

(2) 人体形状ならびに生体反応計測技術 (情報電子部 山本 貴則)
アパレル製品の設計・開発に活用できる三次元形状計測や衣服圧の測定方法について研修します.さらに,脳波や血流などの生体反応の計測法についても実習を行います.

(3) 緩衝材の衝撃吸収性能評価 (緩衝材用落下衝撃試験) (情報電子部 細山 亮)
高齢者向け製品の安全性,スポーツでのプロテクター機能等に活用できるアパレル製品の衝撃吸収性能評価試験を研修します.

(4) 撥水加工品の接触角測定 (化学環境部 田原 充)
防水機能商品の重点評価項目のひとつである「はっ水性能」を接触角の観点から研修します.

(5) 繊維製品の毛羽落ち評価 (化学環境部 宮崎克彦氏)
繊維製品の毛羽立ちや毛羽落ちはその製品の品位を大きく左右します.ここでは,その実用的な試験法を研修します.

〔定員〕 50名
〔参加費〕
会員(学校・官公庁)8,000円,会員(団体・企業)9,000円,学生3,000円, 非会員 13,000円


第35回 消費性能試験法講習会
−繊維製品の安全評価試験方法−

 近年、消費生活用製品の安全確保が重要視されています。2007年5月に施行された改正消費生活用製品安全法は、すべての消費生活用製品に関する人体危害事故について、治療30日以上の人体危害事故について、国へ報告する義務が発生する制度です。繊維製品においても、同法に該当する事例やこれに至らない事例など数々ありますが、基本的に「人にやさしい」もの作りが一層求められています。製造段階で安全リスクをミニマイズすることは、製造者・輸入業者・販売者の社会的責任となっています。欠陥は、「商品設計不良」、「製造時のミス」、「不適正な表示」等で発生すると言われ、特に「商品設計」担当者は、材料の安全評価を常に意識することが求められています。
 今回の「消費性能試験法講習会」では、繊維製品の製品安全に関連する重要な評価項目について、判りやすくその方法、管理手法を研修して頂きました。また、今回は、最近話題になっている「子供服の安全性」にも注目し、講演を企画致しました。なお、本講習会では、(財)日本化学繊維検査協会のご後援を頂きました。

(日時) 2008年4月23日(水) 9:30〜17:00<終了しました。>
(場所)  (財)日本化学繊維検査協会 大阪事業所 (行き方)
    大阪市西区江戸堀2-5-19 

(内容) 
9:30〜10:30 講演1 「子供服の安全性 国内外の規制と動向」
  ・・・・・・産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究センター副センター 持丸 正明
10:40〜11:50 講演2 「試験法と基準の概要について」 
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(財)日本化学繊維検査協会 倉本 幹也

 ―昼 食(お弁当)―

13:00〜17:00 各試験方法研修(班別に下記試験法を研修していただきます)

 (試験法研修の内容)
(1) 衣服の燃焼性
 ・ 表面フラッシュ(綿製品の表面毛羽燃焼を評価する)
 ・ 防炎性(防炎機能素材を評価する)
(2) 防護衣料
 ・ 生体反応計測(暑熱環境下での着衣の評価を模擬的に体感評価する。)
 ・ 駆動型サーマルマネキン(寒冷環境下での着装状態による保温性の違いを評価する。)
 ・ 補修効率(防護衣、マスク素材のアスベストや花粉代替粒子のバリア性を評価する)
 ・ 血液バリア性(防護衣、マスク素材血液バリア性を評価する。)
(3) 有害物質分析
 ・ 蛍光エックス線、ICP (鉛など有害重金属を定性、定量する)
 ・ VOC(建材などからの有害揮発性物質を定量する)
 ・ 光触媒機能(悪臭・有害揮発性物質などの光触媒による除去性能を評価する。)               
(4) 遊離ホルムアルデヒド分析
 ・ 厚労省令
 ・ 衛研法(希塩酸抽出法の目的、方法について)
(5) 人体危害防止
 ・ シャープエッジ、シャープポイント、バイトテスト(各種グッズ・玩具等の安全性を評価する。)
 ・ シューズの動摩擦係数(シューズの雨天でのスリップ転倒性を評価する。当日は映像のみでのご紹介)

(定員) 50名
(参加費) 会員(学校・官公庁):8,000円、会員(団体・企業・個人):8,000円、学生:3,000円
  協賛団体の方:10,000円、非会員(協賛団体以外)の方:13,000円

 

第34回 消費性能試験法講習会

 設立当初から繊維製品の品質表示に深く関わっている本学会ですが、本年度は「JIS法に規定のない試験方法と消費性能評価の課題」と題して、時代の流れとともに移り変わりつつある品質評価に関する試験法講習会を行いました。
 安価な製品が多く輸入されるようになり日本の繊維業界が厳しい状況におかれるなかで、日本独自の付加価値として風合いや機能性に特化した繊維製品が多く市場に出回るようになりました。消費者の興味は高まり、多くのヒット商品も出ています。その一方で繊維製品に対する消費者からのクレームは多岐にわたります。表示を含む品質評価に対する考え方は大きく変化し、複合素材や機能性繊維等の評価方法としてJIS法のみでは消費者の要求性能に対する評価が不十分な状態になっていると思われます。
 このような状況において、JIS法に代わって独自の品質試験方法を確立する百貨店や量販店が見られるようになりました。製造側はこれらの品質評価に耐え得る製品をつくることが求められます。本年度の試験法講習会では、JIS法に規定のないこれらの試験方法を紹介いたしました。さらに、製品のグローバル化の波とともにJISとISOの整合化がなされつつあることから、ISOの取り扱い絵表示の考え方についても解説しました。

[日 時]  2007年3月13日(火)10:00〜16:30<終了しました。>
[協 賛] (社)繊維学会,(社)日本繊維機械学会 
[会 場]  ATC(アジア太平洋トレードセンター)
 〒559-0034大阪市住之江区南港北2-1-10
    講演:ATCセミナールーム ITM棟9F(TEL:06-6615-5002)
    実習:(株)消費科学研究所 O's棟6F(605号室)(TEL:06-6615-5285)
[内 容]  
10:00〜11:00 「島屋の品質管理について」
            ……………………………………(株)島屋MD本部 木谷 一成    
11:00〜12:00 「消費性能試験の今日的課題」−洗濯を中心とした試験方法
            ……………………………………(株)消費科学研究所 西川 哲二
12:00〜13:00  昼 食 休 憩
13:00〜14:00 「ISOの取り扱い絵表示について」
            …………………………………(社)繊維評価技術協議会 片岡 章
14:15〜16:30  −実    習−
1.防しわ性:実用しわ付け法(大丸法)  2.捺染柄反転(リバ−ス)(大丸法) 
3.縫目強さU法(シ−ムクラッキング)(大丸法)、 4.毛羽付着(大丸法) 、 5.毛羽脱落(大丸法)
などを予定しております。

[定 員] 50名(実習の関係で厳守します−今回、同業者参加の了解は得ております)
[参加費] 学校・官公庁関係会員7,000円、企業・団体関係会員 9,000、学生2,000円、非会員12,000円(テキスト、実習代含む)

第33回消費性能試験法講習会
―消費者対応のための企業の取り組み 機能性製品の今後と機能性評価―

 昨年から今年にかけてクローズアップされ,二期目を迎えるクールビズ,ウォームビズ対応製品をはじめ,オリンピック選手,プロスポーツ選手が身につけているスポーツ競技用素材を用いた製品など,温熱環境にかかわる機能性をうたった製品が多く市場に出回っています.今回の試験法講習会では,このような機能性製品の評価法の実習を行ないました.
 実習に先立って,機能性をうたった製品を送り出すにあたっての企業の取り組みや実際に行なわれている評価法に関する講演と,機能性製品と消費者対応のための企業の取り組み,機能性製品の今後の動向などに関するパネルディスカッションを行ないました.
 消費者にとって,機能性製品は魅力的で,購買意欲をそそられますが,購入後,その機能性を実感できないという声がきかれる場合もありますし,さらに機能性付与のための処理が問題となってクレームになったケースもありました.そのような中で,より優れた製品を消費者に提供しようとしている企業の方々に具体的なお話をうかがいました.
 実習内容には繊維製品の基礎的な実験も含まれておりますが,これらの評価法が,衣料用の布地だけでなく,不織布製品,皮革,その他の材料の評価にも応用できることが考えられます.

〔日 時〕2006年3月15日(水)9:30〜17:30<終了しました。>
〔会 場〕(財)日本紡績検査協会 (大阪市中央区上町1-18-15)
〔内 容〕
(9:30〜10:00) 三社協働クールビズ企画「クーリッシュ」・・・・・・・・・・・・日清紡績(株) 六本木 博
(10:00〜10:30) クールビズ,ウォームビズ対応商品の機能性・・・・・・・・・・・・日本毛織(株) 田先 慶多
(10:30〜11:00) 冬物機能性素材の評価方法について・・・・・・・・・・・・ミズノ(株) 商品開発部 ウェア開発課 白石 篤史
(11:00〜11:10) −休憩−
(11:10〜11:40) 機能性製品の評価法と基準について・・・・・・・・・・・日本紡績検査協会 小林 謙治
(11:40〜12:30) パネルディスカッション・・・・・・・・・・・・コーディネーター 神戸大学 井上 真理
―(昼食休憩)―

(13:30〜17:30)  ― 実習 ―
1.涼感素材に関して・・・接触冷温感及び熱伝導率の測定(サーモラボ)          
2.吸湿発熱素材に関して・・・ 吸湿発熱性の測定(ボーケン法)
3.太陽光蓄熱素材に関して・・・蓄熱保温性の測定(ボ−ケン法)     
4.遠赤外線放射素材に関して・・・ 再放射特性の測定(遠赤外線協会基準)
5.吸水速乾素材に関して・・・蒸散性の測定(ボーケン法)
6.透湿防水素材に関して・・・透湿度及び耐水度の測定(J I S法)

◎特別展示・・・I S O対応 熱水分移動測定機器(カト−テック)

〔定  員〕50名(実習の関係で厳守します.同業(検査機関)の方はご遠慮下さい.)
〔参 加 費〕学校・官公庁関係会員8,000円、企業・団体関係会員 10,000円、学生3,000円、非会員 13,000円(テキスト,実習代含む)

第32回消費性能試験法講習会
―KES試験機による繊維製品の熱・水分移動特性,表面特性,圧縮特性の測定―

 新感覚・新機能性素材を謳った製品が多く市場に出回るようになりましたが,着心地や使用感の良さを抜きにして繊維製品の実用性能を語ることはできません.第32回の講習会では,着心地や使用感を左右する素材の熱水分移動特性,表面特性,圧縮特性の測定を行う実習を企画しました.
 実習に先駆けて,KES測定機器の測定原理,皮膚や繊維素材をはじめ,人が触れて使用する材料の性能にかかわる話題提供とともに,産業用途のみならず衣料用途,メディカル用途などにも幅広く利用されている不織布の基本的な性質についての講義を行いました。
 
[期 日] 2005年3月8日(火),9日(水) 終了しました。
[会 場] キャンパスプラザ京都
[内 容]
3月8日〈講演〉(会場:第3講義室)終了しました。
「被服材料の熱・水分移動特性の測定法」
 −サーモラボIIの使い方−(11:00〜12:00)
 (キーワード)熱・水分移動特性、熱伝導率、接触冷温感、熱損失、温熱的快適性
 ………………奈良女子大学 生活環境学部 助教授 米田 守宏

 昼食休憩(12:00〜13:00)

 「布の力学特性・表面特性に関して」(13:00ー14:00)
 (キーワード)力学特性、圧縮特性、表面特性、風合い、性能評価
 ……・…・神戸大学 発達科学部 助教授 井上 真理
 「ヒト皮膚表面摩擦特性と感触」(14:10ー15:10)
 (キーワード)KES−SE、摩擦、皮膚、感触、乳液
 ………株式会社 資生堂 ライフサイエンス研究センター 生体計測研究所 江川 麻里子
 「消費者の五感の数値化と予見」(15:20ー16:20)
 (キーワード)KESシステム、ソフトネス、ドライネス、紙製品、消費者テスト、モデリング
 ………プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク 研究開発本部 主席研究員 中尾 好子

3月9日〈講演〉と〈実習〉(会場:第4講義室)終了しました。
〈講演〉
 「日本の不織布の技術動向及び用途開発」(9:40ー10:40)
 (キーワード)不織布、産業資材用繊維製品、機能性、複合化技術
 ………・…・京都女子大学教授 矢井田 修

〈実習〉次のタイムスケジュールを基準に下記5項目の測定を実習していただきます。参加者数に応じた班編成をいたしますが、詳細は参加者に別途ご連絡します。
<スケジュール>(各項目45分)
 実習(1) 10:50ー11:35  昼食休憩 11:35ー12:35
 実習(2) 12:35ー13:20  実習(3)  13:30ー14:15
 実習(4) 14:25ー15:10  実習(5)  15:20ー16:05
<実習項目> 
(1)冷温感に関わる初期熱流束最大値qmax,熱伝導特性の測定 <測定機器:熱水分移動特性試験機(KES-F7)>
(2)保温性に関わる熱移動量Qd(ドライ状態),Qw(ウェット状態)の測定 <測定機器:熱水分移動特性試験機(KES-F7)>
(3)表面摩擦特性(MIU, MMD)の測定 <測定機器:表面試験機(KES-SE)>
(4)表面粗さ(SMD)の測定 <測定機器:表面試験機(KES-SE)>
(5)面方向への圧縮特性(LC, WC, RC)の測定 <測定機器:圧縮試験機(KES-G5)>

[定 員]50名
[参加費]学校・官公庁関係会員 21,000円、企業・団体関係会員 23,000円、学生 13,000円、非会員 27,000円(テキスト,実習代を含む)