このページを開いたとき、ブラウザーに、「セキュリティ保護のために制限がか かっている」旨などの表示が為されることがありますが、これは、このページに記載のe-mailアドレスの保護の為の方策(アドレスを JavaScriptで記述)によるものですので、制限を解除(許可)していただいて問題ありません。

学 会 行 事
直線上に配置

 主な学会行事としては、例年6月に行われている年次大会(総会・研究発表・講演など)クリーニングに関する情報セミナー快適性・健康を考えるシンポジウム(例年、年2回開催)、ファッション造形学セミナー消費性能試験法講習会消費科学講座見学・研修会実践アパレル講座各支部の行事、などがあります。

 このページでは、今後の学会主催の行事予定をお知らせします。学会誌2月号の会告の内容を反映しています。<2023年2月27日更新>

実践アパレル講座 「洗浄・洗濯・クリーニング」入門<2023年3月7日・8日、オンライン形式>
サステナブルファッション研究委員会 設立記念シンポジウム<2023年3月17日、日本女子大学(グループワークは原則として対面であるが, 一部Zoom利用となる場合もある。)>
第65回 快適性・健康を考えるシンポジウム-圧感覚と快適性-<2023年4月28日、オンライン形式>

各行事の申込先に、e-mailアドレスを記載している場合がありますが、迷惑メールの原因とならないよう配慮しています。(アドレスを単純なテキストとして載せるのではなく、特殊な記述方法を採用しています。)

直線上に配置

実践アパレル講座
「洗浄・洗濯・クリーニング」入門


  日本繊維製品消費科学会では、2014年から「実践アパレル講座」を開設し、第1弾として「快適性」入門、「人工皮革・合成皮革」入門の2講座を開講して まいりました。本講座は、「専門性についての一般知識を有するものの、専門家として活動するには不充分で、仕事に役立つ基本的かつ実践的な知識を学びたい と思っている方を対象にする」という趣旨で行われ、繊維・ファッション・流通関連企業に就職された新入社員や、企業内移動で製品企画や製造などの関連部署 に入られた方々を対象にした入門講座となっております。
一昨年より「実践アパレル講座」の第2弾として、「洗浄・洗濯・クリーニング」入門を開講し,「なぜ洗うのか、どう洗うのか」といったごく基本的な話題か ら、家庭洗濯および商業クリーニングの実際まで幅広い内容をできる限り分かりやすく解説することを主眼に、日頃、教育・研究に携わる講師が講座を進めてお ります。取り扱い表示の改正により、衣類を中心とする繊維製品の取り扱いに注目が集まりました。表示の大半は洗濯、クリーニングに関するものとなっていま す。また繊維製品の取り扱いにはこれらの根本的な理解も必要でしょう。講座の最後には、2名の講師による質疑応答時間も設けますので、家庭洗濯から商業ク リーニングまで洗浄に関する疑問を一度に解消していただけるものと存じます。

〔日 時〕2023年3月7日(火)13:00~15:35、3月8日(水)13:00~16:10
     ※7日に参加後、8日に参加できなかった場合は、9日(木)以降にビデオ視聴いただきます。
〔開 催〕オンライン開催(Teamsを予定)
〔内 容〕
1.洗浄の理論と家庭洗濯 ……………大阪樟陰女子大学 教授 小林 政司
 なぜ洗うのかという素朴な疑問から、汚れの種類、水と油の関係、界面活性剤の働きなどを通説し、その後、家庭洗濯における洗剤の濃度や温度など各種の洗 濯条件の基礎について解説します。また、準備から乾燥までの各洗濯工程のポイント、柔軟剤や漂白剤などの働き、洗濯機の種類などについてもトピックス的に 扱う予定です。

2.商業クリーニング …………………品質情報研究所 所長 住連木 政司
 家庭用品品質表示法の改正によって新たに商業クリーニングに関する表示がJIS規格化され、そこにはウエットクリーニングに関する表示も取り入れられま した。アパレル事業における商品企画、品質表示及び消費者対応にあたっては、商業クリーニングに関する理解がより重要度を増しているといえるでしょう。商 業クリーニングの歴史と現状が抱える課題、ドライ、ウエットクリーニングの原理と実際、クレーム事例の解析による繊維製品消費とクリーニング作業の関係性 について明快に解説します。

1日目:3月7日(火)
 (13:00~14:15)1.洗浄の理論と家庭洗濯 前編
 (14:15~14:20) 休憩
 (14:20~15:35)2.商業クリーニング 前編
2日目:3月8日(水)
 (13:00~14:15)1.洗浄の理論と家庭洗濯 後編
 (14:15~14:20) 休憩
 (14:20~15:35)2.商業クリーニング 後編
 (15:35~15:40) 休憩
 (15:40~16:10)2名の講師を交えた質疑応答
〔参加費〕会 員(学校) 9,000円,会 員(団体・企業・官公庁)13,000円,学生3,000円
   非会員(学校)14,300円,非会員(団体・企業・官公庁)18,700円,非会員(学生)3,300円
     ※会員は不課税、非会員は税込み金額です。
〔申込方法〕参加希望の方は,こちらの申込フォームからオンラインでお申し込み下さい。
〔参加方法〕オンライン(Teams)での開催を予定しています。詳しい参加方法は、参加申し込みいただいた方にメールでご案内します。
〔申込・問合せ先〕 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会事務局
  〒530-0042 大阪市北区天満橋2-2-7-403 (アルカディーナ天満橋リバーサイド)
  TEL: 06-6358-1441 FAX: 06-6358-1442 e-mail  


サステナブルファッション研究委員会
設立記念シンポジウム
サステナブルファッションの実現に向けて ~今、私たちが知るべきこととできること~


〔主 催〕 一般社団法人日本繊維製品消費科学会, サステナブルファッション研究委員会
〔日 時〕 2023年3月17日(金)13:00~17:40
〔会 場〕 日本女子大学(グループワークは原則として対面であるが, 一部Zoom利用となる場合もある)

 日本のファッション産業は, 資源循環型のサステナブルに向けた対応への真剣な取り組みが急務とされています. 産官とも連携し, サステナブルファッションの意義を研究し推進する委員会の必要性を考え,本研究委員会を設立しました.
 サステナブルファッションに関するセミナーは, ここ数年数多く開催されていますが, 欧米と比較すると, 推進の取り組みはまだまだと言わざるを得ません. それは, 地球環境の危機的状況を自分ごととして考えていないからではないでしょうか. そこで, サステナブルファッションを実現するには, 政府やアパレル企業の役割と責任, 消費者の行動変容が不可欠であると考えています.
 設立記念シンポジウムでは, 本テーマの第一人者である登壇者のご講演(約45分)に対して, ご講演後に, グループワーク(討議)をして, 意見を発表することを特徴としています. 消費者庁から日本の目指すべき方向を学び, 本テーマに長く積極的に真剣に取り組まれているアダストリアとパタゴニアから, それぞれの具体的な取り組みをご紹介していただきます.
 政府と企業は, サステナビリティを実現するために, 消費者, 生活者とどのように対峙するのか,また消費者はどう変わるべきか, 参加者同士での白熱した議論を期待します. 皆様のご参加をお持ちしております.

〔内 容〕
(13:00~13:15) 主催者側挨拶 会長 牛田 智(リモート参加)
           サステナブルファッション研究委員会と本日の内容について 委員長 松梨久仁子 
(13:15~14:00) 講演1.サステナブル・ファッション ~日本の進むべき方向~ 
   …………消費者庁 政策立案総括審議官 片岡 進
 世界中で取組が加速するSDGs. アパレル・ファッション産業においてもサステナブル・ファッションの取組が進行している. 糸から糸へのリサイクル, 水の使用量の削減, C O2排出量の削減, リサイクル・リユースの取組, 2次流通市場の整備, アニマルウェルフェア, マイクロプラスティックの削減など, さまざまな要素が混在し議論が錯綜する中で, 日本が目指すべき方向性は何か, 取組に不可欠な消費者の意識・行動変容の鍵は何か, 世界の状況とも比較しながら考察する.

(14:00~14:15) グループワーク
(14:15~14:30) グループ発表(3グループ5分以内)
(14:30~14:40) 休憩(10分)

(14:40~15:25) 講演2.アダストリアのサステナビリティ~ファッションのワクワクを未来まで~ 
   …………株式会社 アダストリア 取締役 福田 泰己
 生産過程の環境負荷や大量生産など多くの社会課題を抱えるファッション業界において, 持続可能な事業経営にはどのような取り組みが求められるのか. 環境負荷の可視化や商慣習の改革のほか, アダストリア社が挑戦する消費者とともに取り組むサステナビリティについて紹介する.

(15:25~15:40) グループワーク
(15:40~15:55) グループ発表(3グループ5分以内)
(15:55~16:05) 休憩(10分)

(16:05~16 50) 講演3.気候と生態系の危機に対してパタゴニアの持つリソースを行使する
   …………パタゴニア 日本支社 環境社会部 ブランド・レスポンシビリティ・マネージャー 篠 健司
 買う. 使う. 捨てる. もっと買う. 世界の繊維生産は過去20年間でほぼ2倍になったが, プレ&ポストコンシューマーリサイクル繊維は1%未満であり, 毎秒, ゴミ収集車1台分の衣類が燃やされるか, 埋立地行きになり, 衣料品業界は気候危機の原因の最大10%を占めている. その中で, パタゴニア社の二酸化炭素排出の95%はサプライチェーンに起因している. ミッション「私たちは, 地球を救うためにビジネスを営む」を実現するには, 製品の製造方法を変更するだけでは不十分であり, 当社が行使しているリソースについて紹介する.

(16 : 50~17 : 05) グループワーク
(17 : 05~17 : 20) グループ発表(3グループ5分以内)
(17: 20~17: 35) 総括質問
(17 : 35~17 : 40) 閉会の挨拶
〔定 員〕 150名 (定員に達し次第締め切ります)
〔参加費〕 無料
〔参加対象者〕 会員及び非会員

〔グループワークについて〕8名程度のグループに分けて着席していただきます. グルーピングは当方で行います.

〔申込み方法〕 参加をご希望の方は, こちらの申し込みフォームからオンラインでお申し込みください. 詳しい参加方法などは, 参加申し込みいただいた方にメールでご案内します. なお, プロブラム内容は, 諸事情により変更する場合もありますので, 予めご了承ください.

〔問い合わせ先〕 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会事務局
  〒530-0042 大阪市北区天満橋2-2-7-403 (アルカディーナ天満橋リバーサイド)
  TEL: 06-6358-1441 FAX: 06-6358-1442 e-mail  
 


第65回 快適性・健康を考えるシンポジウム
-圧感覚と快適性-


 繊維製品との接触によって人体は少なからず圧力を受けます。圧力の機能として、敷寝具や自動車シートでは体重を支持し姿勢を保持すること、被服やシュー ズではこれらを身体の適切な位置に着装させること、ガードルやブラジャーでは身体を整形することなどがあります。また、圧力の作用によって生じる感覚は 「圧感覚」と呼ばれています。私たちは、適度な圧感覚がフィット感や支持感、快適感、過剰な圧感覚が圧迫感や拘束感、不快感などの心理的作用を引き起こす ことをしばしば経験します。このことから繊維製品設計において、製品がもたらす圧力や圧感覚の功罪を理解することが重要です。
 そこで、本シンポジウムでは、圧力の受容と知覚、圧力の心理的作用と生理的作用、圧力の計測と評価、機能と圧感覚をバランスさせる製品設計の観点の講演 を企画しました。質疑応答や総合討論をとおして、健康で快適な衣服や生活環境設計に繋がるヒントが得られると思います。ぜひ、皆様の参加をお待ちしていま す。

〔日 時〕2023年4月28日(金) 13:00~17:10 
〔会 場〕オンライン開催(Microsoft Teams会議を予定)
〔内 容〕
(13:00~13:05)開会の挨拶
(13:05~14:05)基調講演1「触覚受容メカニズムの基礎と触感覚/圧感覚の発現」
   ・・・慶應義塾大学 環境情報学部 准教授 仲谷 正史
 皮膚の中にある生体触覚センサの生理学による理解は、2021年度のノーベル医学・生理学賞における機械受容イオンチャネルPiezosの解明が評価さ れたことで一定の進歩があった。他方で、生理学を通した触覚の理解が、日常で体験する触感覚をデザインするまでには、生理学の理解では足らず、質感科学を 含む人間科学とそれに紐づく工学研究が必要である。講演者がこれまでに行ってきた皮膚科学・神経科学・深奥質感科学の研究を俯瞰し、工学の視点から触感覚 を定量化し、そして再現する技術の現在と展望を述べる。

(14:05~14:15)休憩

(14:15~15:15)基調講演2「衣服圧が快適性に及ぼす影響と衣服の設計・評価」
   ・・・京都女子大学 家政学部 教授 諸岡 晴美
 衣服着用時に身体との間に生じる接触圧を衣服圧という。衣服圧の測定は難しく、未だに業界統一の評価基準・方法がないのが現状である。本講演では、衣服 圧の測定方法の考え方、身体の形状(曲率)や皮下組織の柔らかさが衣服圧に及ぼす影響、身体部位による圧感覚の鋭敏度などについて、これまでの研究成果を 紹介する。また、衣服圧利用の機能性衣料の設計についても紹介する。

(15:15~15:25)休憩

(15:25~15:55)研究発表1「衣服圧シミュレーションとその応用」
   ・・・信州大学 繊維学部 准教授 堀場 洋輔
 衣服圧は衣服の快適性や機能性を左右する重要な要素の1つであるため,衣服設計において衣服圧の把握は不可欠である.現在のところ圧力センサを用いた衣 服圧の計測が一般的であるが,コンピュータシミュレーションによる衣服圧の推定も普及しつつある.本講演では,衣服圧シミュレーションの原理や課題を概説 するとともに,筋骨格シミュレーションと連成した衣服の動作快適性評価などの応用事例についても紹介する.

(15:55~16:25)研究発表2「機能と圧感覚をバランスさせる製品設計」
   ・・・株式会社ワコール 人間科学研究開発センター 坂本 晶子
 ブラジャーやガードルなどの下着は、からだにフィット(適合)し、動作時もフィット(適合)し続け、常にからだへの圧をかけているという特徴がある。ま た、着用者は、ブラジャー着用において、造形感、圧迫(締め付け)感、安定(動きやすさ)感、肌触り感を感じ分け、好みのブラジャーを選択しており、必要 な機能を圧感覚とのバランスをとりながら製品設計することが重要である。今回は、バストの形を整え美しく見せるともに、重力の影響を軽減させる機能を実現 したブラジャー開発について紹介する。

(16:25~16:35)休憩

(16:35~17:05)総合討論
 シンポジウムの総括として講演者と参加者を交えた「総合討論」の場を設けている。
この総合討論では、それぞれの基調講演と研究発表において焦点があたった技術要素を一連の問題として相互に紐づけることに加え、シンポジウムのテーマであ る「圧感覚と快適性」を理解するために必要な視点と課題について議論する。本シンポジウムを足がかりとして参加者がそれぞれの立場で展望を拓くことができ るよう、総合討論を「俯瞰と着想」の機会にしたい。

(17:05~17:10)閉会の挨拶

〔参加費〕 会 員(学校) 7,000円、会 員(企業・団体・官公庁)10,000円、学生2,000円
  非会員(学校)11,000円、非会員(企業・団体・官公庁)15,000円、非会員(学生)2,200円
  ※会員は不課税、非会員は税込金額です。
〔申し込み方法〕参加をご希望の方は、こちらの申込みフォームより必要事項を記入してお申込みください。 
〔参加方法〕オンラインでの開催を予定しています。詳しい参加方法は、参加申し込みいただいた方にメールでご案内します。
〔申込・問合せ先〕 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会事務局
  〒530-0042 大阪市北区天満橋2-2-7-403 (アルカディーナ天満橋リバーサイド)
  TEL: 06-6358-1441 FAX: 06-6358-1442 e-mail  
 

直線上に配置

各行事の詳細は、学会事務局まで

 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会事務局
  〒530-0042 大阪市北区天満橋2-2-7-403 (アルカディーナ天満橋リバーサイド)
  TEL: 06-6358-1441 FAX: 06-6358-1442 e-mail