消費科学講座
直線上に配置

 日本繊維製品消費科学会は、商品の企画・設計から生産・販売までの基礎知識、及び、最近の動き(トピックス)に関し、ものごとの本質を理解するための催しとして「消費科学講座」を企画しています。このページでは、過去に開催された「消費科学講座」について、新しい順に掲載しています。
◆第26回 アパレル製品・シューズの安全リスクを削減するために〜</a><11月11日大阪、11月18日東京>
第25回 『マーケティング3.0:顧客共創のマーケティング』〜成功事例に学ぶマーケティング戦略〜
第24回 世界に誇れる日本のクオリティ“スマートテキスタイル”
第23回 衣料・雑貨の副資材”縁の下の力持ち
第22回 羽毛(ダウン)製品特集・原毛から製品まで
第21回 データ、市場、売れている商品から読み解く、ヒットに必要なこと
第20回 “こだわり”の商品開発 第二弾
第19回 健康関連製品と薬事法
第18回 売るためのヒント、消費者の気持ちを掴むためのアプローチ
第17回 アパレル製品の付加価値を高める最新2次加工技術と課題
第16回 進化する繊維分野における多機能加工―そのブレークスルーポイントと発想の原点を語る
第15回 危害を防ぐ―ウイルス/花粉などの防御性・バリア性機能について
第14回 消費者ニーズから商品開発へのアプローチ
第13回 こだわり”の商品開発 第一弾〜身のまわりの繊維製品は、このようにして開発された!
第12回 繊維製品の安全性と化学物質―グローバルな規制化に向けた最近の動き
第11回 節電時代における夏の衣服の着方とあり方を探る
第10回 機能性素材の評価方法の最前線
第9回 製品検査の基礎講座
第8回 これなら使えるスーパー繊維
第7回 アパレルの品質苦情に学ぶ(part2)アパレル製造ならびにクリーニングに起因する品質苦情
第6回 人工皮革・合成皮革に関する消費科学
第5回 拡大する無縫製の最新技術
第4回 アパレル商品の縫製不良に関する知識
第3回 繊維特性に起因するアパレルの品質苦情(東京開催)
第2回 ナノテクノロジーが拓く「機能性」加工の最前線
第1回 繊維特性に起因するアパレルの品質苦情
  
 次回の掲載が決まれば、学会行事のページでお知らせします。


第26回 消費科学講座  
〜アパレル製品・シューズの安全リスクを削減するために〜


 「安全性」は、人や条件によって様々に変化する相対的なもので、裏を返せば、絶対的な安全性というものは存在しないということを我々は認識しなければなりません。“安全であること”は、消費者に危害を与えないということであり、我々は危害発生の確率と危害の程度の組み合わせである「リスク」を認識し、そのリスクをミニマイズさせる必要があります。
 「リスク」として認識される要件としては、材料(主素材・副素材)および染色加工で付与される機能加工剤など化学物質に起因するもの、またゴム・ワイヤーなどによる皮膚刺激や毛羽燃焼など物理的要因に起因するものがあります。更に、昨年JIS規格となった子供服のひも仕様など製品設計に起因するもの、縫製工程での異物混入など製造工程に起因する「リスク」もあり、各要因に対するリスクアセスメントを実施し、リスクの特定とその軽減策を講じる必要があります。
 今回の消費科学講座では、アパレル製品・シューズからアクセサリーまで身に付ける物・手に持つ物の安全性を取り上げ、各事故事例から原因を分析するなど、安全リスクを多角的に取り上げ、専門の先生からご講演をいただきました。
 特に、昨年JIS規格となった子供用衣料のひも仕様に関するJIS規格のQ&Aでは、文面からだけでは判断が難しい規格の詳細を解説頂く実践的内容です。

[日時]
2016年11月11日(金) 9:50〜17:00 大阪会場:ドーンセンター 視聴覚スタジオ
 (〒540-0008 大阪市中央区大手前1-3-49)
2016年11月18日(金)  9:50〜17:00 東京会場:日本女子大学 新泉山館1階大会議室
 (〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1)

[内容]
(9:50〜10:00) 開会の挨拶
(10:00〜11:30) <基調講演>1.「アパレル製品・シューズのリスクアセスメント」
  ・・・・・独立行政法人 製品評価技術基盤機構 (NITE) 長田 敏 
 アパレル製品・シューズは、品質やデザイン性が最優先されるが、しばしば安全の問題が生じることがある。ISO/IEC ガイド51では「全ての製品及びシステムにはハザードが含まれている」としているように、これらの製品にもリスクが存在する。また、アパレル製品・シューズは製造物でありPL法の対象である。リスクアセスメントの視点から、欠陥、危害シナリオ、リスクの見える化、製品に潜むリスクを低減する方策をわかりやすく説明する。

(11:30〜12:20) 2.「シューズ、バッグ、アクセサリー用のゴム・プラスチックの安全性」 
  ・・・一般財団法人 化学物質評価研究機構 菊池 貴子
 ゴム・プラスチックの材料についても様々な法規制のもと、安全性が求められている。また、配合されている添加剤にも規制がある。国内の法規制、RoHS規制及びReach規制について評価方法も含めて紹介する。

(12:20〜13:10) 昼食

(13:10〜14:00) 3.「染料・機能加工剤など化学物質の安全」
  ・・・金崎技術士事務所(元日華化学) 金崎 英夫
 繊維製品の生産は、グローバル化に伴い世界中に広がっています。コスト重視や品質重視の商品など多種多様な形態があるものの、安全性の問題は共通である。今回は、世界的に規制が始まっている染料・機能加工剤の安全性を中心に最近の動向について説明する。

(14:00〜14:50) 4.「衣料品の安全設計〜縫製仕様、縫製工程、副資材、生地特性の観点から〜」
  ・・・一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター(Qテック)  三谷 進
 繊維製品(衣料品)は、身に付けるものであり、「安全」「安心」が要求される。具体的には、縫製工程における危険物や異物などの混入、衣料品に使用される副資材(スナップ、スピンドル、ネーム、縫い糸)からの物理的な皮膚刺激の事故、また、生地特性では、毛羽燃焼や静電気などによる事故などが考えられる。本講座では、それらを現場で起きた実際の事故事例を交えながら、未然に防ぐチェックや危険物の管理方法について紹介する。

(14:50〜15:00) 休憩

(15:00〜15:50) 5.「子ども用衣料のひも仕様に関するJIS規格のQ&A解説」 
  ・・・三起商行株式会社 上田 泰三
 子ども用衣料(ひもの安全基準)の安全規格(JIS L 4129)は、昨年12月に公示され、ほぼ1年が経過している。各アパレル企業は、17年春夏物からの規格適合化を目指し、仕様を適切に改善しているが、規格本文をみるかぎり、判断に迷うケースも少なくない。本講座では、経済産業省が作成した「解釈Q&A(第二版)」について、さらに理解を深めていただくことが目的である。

(15:50〜16:40) 6.「日用品の安全」 
  ・・・一般財団法人 文化用品安全試験所 相川 泰
 我々の身の回りの日用品にも安全性が求められる。特に、福祉機器、玩具、電動玩具、幼児用家具、ガラス製品などは、安全リスクが高いといわれている。本講座では、日用品の評価試験を紹介するとともに、いくつかの基準値を紹介したい。

〔定 員〕60名
〔参加費〕  会員(学校)9,000円、  会員(企業・団体・官公庁)13,000円、非会員(学校)13,000円、 非会員(企業・団体・官公庁)17,000円、 学生 3,000円

第25回 消費科学講座
『マーケティング3.0:顧客共創のマーケティング』
〜成功事例に学ぶマーケティング戦略〜〜


 かつてメーカーはより良い製品をいち早く世に送りだして消費者に提供してきました(マーケティング1.0)、更に消費者が望むシチュエーションに対応した製品を発表して顧客満足に応えて来ました(マーケティング2.0).しかしながら今日では、(1)「SNSの発達」によって製品や製品を提供する企業の情報がネット上に溢れ、ポジテイブな情報からネガティブな情報まで消費者に届き、ネット上の情報が製品購入に影響を及ぼすまでになって来ました.(2)一方で消費者は、地球温暖化や貧困を初めとする社会課題が叫ばれ、「他者あるいは社会・世界のために自分になにができるか」を考えるようになっています。このような環境変化の中、消費者の購入における価値の機軸は『共感できるもの』、『私にマッチするもの』、『応援したくなるもの』へと変化しています。様々なデザイン、機能が溢れている成熟した市場の中で私達はいま、消費者と共創、共感できるブランド、製品、売り場作りを実践することが求められています。つまり、マーケティング3.0の発想が求められているのです。マーケティング3.0時代の企業、ブランド、商品、店舗はどうあるべきなのか、何をすべきなのかを実例から探ります.
 今回の第25回「消費科学講座」では、「『マーケティング3.0:顧客共創のマーケティング』 〜成功事例に学ぶマーケティング戦略〜」をキーワードとし、「消費者の気持ちに寄り添ったモノ作りのプロセス」、「顧客視点のデータベースマーケティング」「製品情報発信や消費者とのコミュニケーション」など、理論・実践において市場、業界や研究の最前線でご活躍されている方々を講師として迎えてご講演いただきました.

〔日時・会場〕<終了しました>
2016年7月22日(金)9:50〜17:00 京都会場:キャンパスプラザ京都 4階第4講義室
  〒600−8216 京都市下京区西洞院通塩小路下ル
  
2016年7月29日(金) 9:50〜17:00 東京会場:日本女子大学 新泉山館 大会議室
  〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1)
 
〔受 付〕9:30〜
〔内 容〕(講演項目等を変更する場合がありますので,あらかじめご了承ください。)
(10:00〜10:10) 開会挨拶
(10:10〜11:45)
 1.基調講演 「高感度ママたちが本当に欲しくなるクルマつくりました!」
   ………………(株)電通 前田淳子
 「あるクルマのコンセプトとデザインを編集長と一緒に開発しました」と言ったらびっくりしますか?日本を代表する編集長の持つターゲットに対する「卓越したインサイト力」」「クリーエイティブ力」「インフルエンサーネットワーク力」をフル活用し、徹底的に「消費者」の気持ちに寄り添ったクルマづくりのプロセスについてお話しします.

(11:45〜13:00) ≪昼食休憩≫
(13:00〜14:10)
 2.「技術にこだわった「よきモノづくり」 −花王ヘルシア緑茶―」
   ……………花王(株) 研究開発部門 ヘルスケア食品研究所所長 桂木 能久 
 健康に関係する社会課題の一つにメタボリックシンドロ−ムが挙げられます.内臓脂肪をためずにメタボを“予防”し、疾患リスクを下げることが医療費の削減に貢献します.本発表では、技術にこだわったヘルシア緑茶の過去、現在を紹介すると共に、将来に向けた健康の見える化を切り口とした健康改善支援への取り組みについて述べます.

(14:10〜15:20) 
3.(京都講演)「ソーシャル時代:機能価値から感情価値へ」
   ……………活ノ藤久右衛門 経営企画部長 広瀬 穣治
 京都宇治の老舗の小さなお茶屋さんがFacebook年間エンゲージメント率、国内第3位。顧客の視点は利便性から共感へ、感情価値の台頭がマーケティングの形を変えています。その価値を如何に目に見えるものに変えて伝えていくのか、無形のサービスについてお話します.
  (東京講演)「MUJI (DIGITAL) MARKETING 3.0」
   ……………(株)良品計画 WEB事業部長 川名 常海
 モバイル端末の普及、ソーシャルメディアの発達により、生活者が自ら必要な情報を得ることができるようになり、ますます強く、賢くなってきています.生活者中心の時代においては、一方通行のマスマーケティングは終焉に向かい、生活者との対話や傾聴、それらから発生する商品やサービスの開発、改善など、企業と顧客のコラボレーションにより、価値を創造する時代に突入しています.この講演では、1980年、生活者視点のブランドとして生まれた無印良品が、ブランドの活動プロセスに顧客をどのように統合し、また、デジタル時代にそれをどう加速させているのかについて解説します.

(15:20〜15:30) ≪休 憩≫ 
(15:30〜16:40)
 4.「顧客視点のデータベースマーケティング」 
   ……………CCCマーケティング(株) 佐藤 伸
 ここ数年、ビッグデータというキーワードが世を賑わし、テレビや新聞、ネットニュースなどでもこの言葉を目にしない日はない. 30年前、ライフスタイル提案をコンセプトに誕生したTSUTAYAの会員カードは様々な企業で使える日本最大級の共通ポイントカードとなり5,792万人へ普及した現在、顧客が何を考え、どんな行動を起こしているのかデータベースマーケティングから顧客のライフスタイルを読み解きます.

(16:40〜16:50) 閉会挨拶

〔参加費〕会員(学校)9,000円、会員(企業・団体・官公庁)13,000円、非会員(学校)13,000円、非会員(企業・団体・官公庁)17,000円、学生 3,000円

第24回 消費科学講座
〜世界に誇れる日本のクオリティ“スマートテキスタイル”〜


 世界に誇れる日本のクオリティとして、「スマートテキスタイル」は、基礎研究や揺籃の時代から商業規模の応用開発、そして、今や実用化の段階に達しようとしています。
 本講座では、基調講演として、福井大学の堀照夫先生より、世界に誇れる日本発の「スマートテキスタイル」の最新動向を、スマートテキスタイル分野をメインに進めている日仏繊維WGの進捗状況および「ウェアラブルEXPO」での展示内容、さらには今後の展望ついてご講演いただきました。また、実際に研究開発を進められている企業や研究所より、実用化レベルでの最新製品をご紹介いただきました。今回は、着るだけで心拍数を計測できる「C3fit IN-pulse」、生体情報計測ウェアに適した機能性素材「COCOMI」、ストレッチ繊維を用いた伸縮する電線「ロボ電」、球状太陽電池(スフェラー)を織り込んだ発電するテキスタイル「太陽光発電テキスタイル」の開発、ICタグや金属メッキなどを活用した「マジックテープのウェアラブル用途への展開」について、ご講演いただきました。
 本講座は世界に誇れる日本の最先端テキスタイル技術を知っていただくためのよい機会となりました。

〔日時・会場〕
2016年5月13日(金)10:00〜17:00 <終了しました>
 大阪会場:ドーンセンター5階特別会議室 (〒540-0008 大阪市中央区大手前1-3-49)
   交通アクセス:京阪天満橋駅・地下鉄谷町線天満橋駅から東へ徒歩5分
2016年5月20日(金)10:00〜17:00   ※東京講演は都合により中止になりました
 東京会場:日本女子大学 新泉山館 1階大会議室 (〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1)
   
〔受 付〕9:30〜
〔内 容〕
(10:00〜10:10) 開会のご挨拶 
(10:10〜11:40)1.(基調講演)「スマートテキスタイル最新研究開発動向」
   ・・・・・・・・・福井大学 堀 照夫(繊維学会スマートテキスタイル委員会委員長)
 繊維産業は大きな転換期を向かえ、製造の徹底した低環境負荷化と電子部品と組み合わせた 「スマートテキスタイル」への展開が進んでいます。本講演ではスマートテキスタイル分野をメインに進めている日仏繊維WGの進捗状況および今年2回目を迎えた「ウェアラブルEXPO」での展示内容、さらには今後この分野をどのように発展させるべきかについて紹介します。
(11:40〜12:30 昼食)
(12:30〜13:20)2.「心拍数はカラダからのメッセージ。C3fit IN-pulse」
   ・・・・・・・・・・・・・株式会社ゴールドウインテクニカルセンター 中村 研二
 C3fitのIN-pulse(インパルス)は、着るだけで例えばランニング等の激しい運動中であっても誰でも簡単・正確・快適に心拍を測定することができるウェアです。電極にはNTT(日本電信電話株式会社)の繊維導電化技術と東レ株式会社のナノファイバーテクノロジーより開発された肌へのフィット性に優れたhitoeを採用しています。本講演ではIN-pulseの特長や心拍測定のメリットについてなどを紹介します。

(13:20〜14:10)3.「フィルム状ストレッチ性導電素材、COCOMI」
   ・・・・・・・・・・・・・東洋紡株式会社 快適性工学センター 権 義哲
 COCOMIは、ストレッチャブル銀ペーストからなる高い導電性を有するフィルム状の導電素材で、スマートセンシングウェアを実現するための電極・配線材料として開発しました。容易に生地に積層でき、薄くてやわらかく伸縮性に優れているため、体や生地の伸びに追随し、着用者に自然な着心地を与えます。本講演では、COCOMIの特長と心電図計測事例を中心に紹介します。

(14:10〜14:20 休憩)
(14:20〜15:10)4.「伸縮電線 ロボ電 の特徴と用途」
   ・・・・・・・・・・・・・旭化成株式会社 中川 剛志
 旭化成せんいが世界に先駆けて開発した伸縮電線ロボ電について紹介します。まず、ロボ電の特徴である『構造と伸縮特性』『耐久特性』『電気的特性』等を紹介し、続いてロボ電の特徴が活きる用途について2つのタイプ『ROBODEN TR』と『ROBODEN TI』の特長と合わせて紹介します。

(15:10〜16:00)5.「太陽光発電テキスタイル」
   ・・・・・・・・・・福井県工業技術センター 増田 敦士
 球状太陽光発電素子(スフェラーパワー社製)を糸形状(太陽電池糸)に加工し、それをよこ糸に織り込む方法により、薄く、軽く、フレキシブルな太陽光発電テキスタイルを開発しました。このテキスタイルは、太陽電池糸の配列を変えることで、大きさやその発電性能も変更できます。今回は太陽光発電テキスタイルの特性やサンプル試作事例について紹介します。

(16:00〜16:50)6.「マジックテープのウェアラブル用途への展開」
   ・・・・・・・・・・クラレファスニング株式会社 河端 晃一
 マジックテープは株式会社クラレの面ファスナーの登録商標です。鉤状とパイル状の素子をもつテープであり、簡単に何度も着脱できることから様々な分野で幅広く使用されています。マジックテープは表と裏を分離させて袋状の空間をもたせることができ、その中に例えばICタグを入れて、面ファスナーを介して簡単に着脱する、またマジックテープに金属メッキ加工を施した開発例など、ウェアラブル用途への展開を中心に紹介します。

(16:50〜17:00) 閉会のご挨拶
〔定 員〕 50名
〔参加費〕会員(学校)9,000円、会員(企業・団体・官公庁)13,000円、非会員(学校)13,000円、非会員(企業・団体・官公庁)17,000円、学生 3,000円

第23回 消費科学講座
〜“衣料・雑貨の副資材”縁の下の力持ち〜


 衣服や雑貨はテキスタイルだけで出来ている訳ではありません。色々な副資材と共に縫い合わされ、あるいは貼り合わされて、1つの製品が完成されます。普段、資材の事は、関係者以外の方はあまり気にされないかもしれませんが、小さなもの、内側に隠れたものでも重要な部品として製品を支えています。また、製品の“ワンポイント”として完成度を高めたり、価値を高めてくれたりもします。
 しかし、その組み合わせ方や使い方を間違うと、製品の価値を落とすどころか、クレームになり、周りに迷惑をかけ、大きな損失になりかねません。その性能・性質を知った上での製品企画、設計、使用が不可欠です。今回の講座では、数ある副資材の内でも特に普段「うっかりしがちな、情報が得られ難い」ものを集め、その基礎や特徴、注意点などを専門の方々にご講演いただき、お役に立つ「豆知識」をお届け致します。また最後に副資材に関連した事故事例も紹介致しました。

〔日時・会場〕<終了しました>
2016年2月5日(金)9:50〜17:00 
 大阪会場ドーンセンター5階視聴覚室
   (〒540-0008大阪市中央区大手前1-3-49)
   交通アクセス:京阪天満駅・地下鉄谷町線天満橋駅から東へ徒歩5分)
2016年2月18日(木)9:50〜17:00 
 東京会場日本女子大学 新泉山館1階大会議室
   (〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1)
   交通アクセス:JR山手線目白駅 徒歩15分又は都営バス5分
     東京メトロ副都心線 雑司ヶ谷駅 徒歩8分
     東京メトロ有楽町線 護国寺駅  徒歩10分
〔受 付〕9:30〜
〔内 容〕
(9:50〜10:00)開会の挨拶
(10:00〜11:00)1.「知っていただきたいブランドネームの基礎知識」
  ………………日本ダム株式会社 苅安 弘道
 「ブランドネーム」はあらゆるウエアやインテリアなどの商品に付いています。これらは価値の象徴、商品の顔としてブランドホルダーの強いこだわりを表現できることが求められ、先染め柄織り、顔料プリントなどの手法で、微細な文字、図柄、微妙な色使い、小さな面積に精度高く表現する技術が必要です。また、染色堅牢度や物性、安全性も求められ、最近は偽物防止技法も大切になっています。このようなブランドネームの基礎知識を解説します。
(11:00〜12:00)2.「効率の良い断熱の原理と中わたの性能」
  ……………………………スリーエムジャパン株式会社 宇佐美 浩一
 3MTMシンサレートTM高機能中綿素材をベースに今回は“断熱”の原理と“中わた”の性能によって保温効果の違いや、最近の中綿事情、使用上の注意点、また、最近注目されている産業向け中わたの用途やその性能などを説明します。
(12:00〜12:50)      (昼食)
(12:50〜13:50)3.「リボン・装飾テープ・レース・コードの基礎」
  ………………………………株式会社 SHINDO 山崎 貢
 婦人服のリボン、レースの様な装飾が中心のものやスポーツ衣料のコード、紐や袖口・衿のリブの様な機能や耐久性を要求されるものなど、さまざまな用途があるテープ・コード類は無くてはならない副資材の一つです。さまざまな装飾が要求される一方で、繰り返し厳しい環境での使用を想定したものづくりがされています。今回、その種類や特徴、使用上での注意点、今後の取り組み等を講演します。
(13:50〜14:50)4.「樹脂・金属(釦、ホック)」
  ……………………………モリト株式会社 江河 健一
 当社はハトメ・ホック・面ファスナー等の服飾付属品や靴の紐、アッパーなどの各種機能資材、中敷・シューケアーの流通小売商品また、カメラ資材、自動車内装産業資材等を国内外で製造・販売しています。今回の講座では特に創業以来の主力製品「カネエムブランド」のホックについて、種類、材質、表面仕上げ、安全基準、手打ち機による実演を交えた適切な使用方法、過去のトラブル事例を説明させて頂きます。
(14:50〜15:00)      (休憩)
(15:00〜16:00)5.「縫製用糸のはなし」
  ……………………………グンゼ株式会社 島廻 浩一、今村 哲也
 国内の縫製工場は年々減少する中、多品種小ロットの高額ブランドの縫製を請け負われています。シンプルな大量生産品の縫製は海外へ流れ、複雑な高付加価値商品の縫製が残っている状況ですが、当社では国内の縫製工場さんをサポートすべく素材・機能の変化に対応した縫製糸の開発をすると共に顧客への技術サービスを行っております。今回、ミシン糸全般の品質・機能、縫製トラブルの事例等についてご紹介します。
(16:00〜16:50)6.「副資材関連クレーム事例」
  ……………………………(一財)ボーケン品質評価機構 平岩 清隆
 副資材は、その種類も多く、使用目的も多岐にわたっています。衣料品をはじめとして、靴、鞄、傘などの生活雑貨にも幅広く使用されています。今回の講座では、ボーケンに持ち込まれたクレーム事故調査の中から副資材に関連するものを中心に事故事例を紹介いたします。

〔定 員〕50名
〔参加費〕(学校)9,000円、会員(企業・団体・官公庁)13,000円、非会員(学校)13,000円、非会員(企業・団体・官公庁)17,000円、学生 3,000円



第22回 消費科学講座
〜羽毛(ダウン)製品特集・原毛から製品まで〜


 羽毛製品は、その優れた軽量性や防寒性等のゆえに、冬物製品の中で独自の地位を占めるに至っています。羽毛衣料は、アウトドア用途だけでなく、シティファッション用途でも多くの方々が年代を問わず着用されています。しかし、羽毛衣料では、原材料である羽毛の特性、羽毛衣料品独自の縫製仕様、また羽毛衣料独自のクリーニング処方など、独自の製法や取扱いが必要なため、異臭や破れ、洗濯によるかさ高性の低下など、羽毛衣料品に関する品質問題は依然として減っていないのが現状です。
 近年の羽毛原料の高騰、羽毛衣料のファッション化・カジュアル化が進み、羽毛衣料の商品企画では、羽毛特性を踏まえた開発設計が不可欠となります。今回の講座では、原材料である羽毛の精製工程と各種評価方法、最近の羽毛衣料のファッション傾向と要求性能、クリーニングやメンテナンスまで、一貫したテーマで、専門の講師の方からご講演いただきました。また、今回は、羽毛寝装品についても、併せてその特性についてご講演いただきました。

〔日時・会場〕<終了しました>
2015年11月6日(金)9:50〜17:00 大阪会場:國民會館 小ホール
2015年11月20日(金)9:50〜17:00 東京会場:日本女子大学 新泉山館 2階会議室
〔内 容〕
ご挨拶 9:50〜10:00
(1) 「羽毛の種類と精製工程について」 10:00〜11:30
 ・・・・・・・・・・・・・河田フェザー(株)河田 敏勝、河田 みう
 同社は世界的にも優れた独自の品質管理手法をとる羽毛精製メーカーです。今回は、羽毛製品に使用される代表的な鳥の種類や原産地、また、臭気原因の要素と言われる羽毛精製工程(洗浄⇒乾燥⇒選別)、羽毛特性などについて講演します。
(2) 「最近の羽毛衣料〜ダウンジャケットのファッションと機能」 11:30〜12:30
 ・・・・・・・・・・・(株)デサント  下平 佳宏 
 同社はMarmotブランドで羽毛衣料を製造販売しています。わが国のスポーツ用ダウンジャケットの市場動向、最近のアウトドア羽毛衣料品の開発の現状や機能性について講演します。
(昼食 12:30〜13:20)
(3) 「羽毛寝具〜羽毛布団の現状」 13:20〜14:20
 ・・・・・・・・・・・西川リビング(株) 吉兼 令晴
 寝具の役割と要求される基本特性について説明し、商品紹介と羽毛寝具の特徴、最近の開発事例について説明します。
(4) 「羽毛の特性、品質評価、事故事例について」 14:20〜15:50
  ・・・・・・・・・・(一財)日本繊維製品品質技術センター(Qテック) 中部事業所 杉山 昌之
 「JISL1903羽毛試験方法」に規定された羽毛組成混合率(ダウン、フェザー等)、かさ高性(JISかさ高性、フィルパワー、異臭等に関連する清浄度、油脂分、酸素係数など評価法を詳細に説明の上、羽毛製品の吹き出し事故事例、製品吹き出し試験と対策、また近年話題となっている羽毛トレーサビリティにも言及します。
(5)「ウェットクリーニングと羽毛衣料の洗濯について」 15:50〜16:45  
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 白栄舎 宇井 直樹
 最近の羽毛衣料品のクリーニングについて、ウェットクリーニング技術をベースに説明します。また消費者段階での適正なメンテナンスについても触れます。
〔定 員〕50名
〔参加費〕会員(学校)9,000円, 会員(企業・団体・官公庁)13,000円, 非会員(学校)13,000円,非会員(企業・団体・官公庁)17,000円, 学生3,000円

第21回 消費科学講座
〜「データ、市場、売れている商品から読み解く、ヒットに必要なこと」〜


  マーケット全体が大きく成長する時代の終焉とともに、現在の市場は、売れているものと売れていないもの、強いブランドと弱いブランドといったように、2極化がますます顕著になっています。またデフレ経済のなかで、市場や消費が冷え込み、「商品が売れない」や「若者が消費しない」といった声を多く聞きましたが、市場や消費を分析してみると、それほど市場や消費は冷え込んではおらず、実は「売れている」モノや伸びている「ブランド」があることが分かります。
これまでの市場や消費とは確実に変化しており、これまで通りのメーカー発信のやり方やモノ作りでは、うまくいかないことは明らかで、情報が氾濫する市場のなかで、消費者に伝え、購入につなげるためにメーカーがすべきことや手法は変わりました。この変化した市場や商品の実態を把握し、マーケティングやモノ作りのあり方や情報の伝え方を変革することが求められています。
 今回の第21回「消費科学講座」では、「データ、市場、売れている商品から読み解く、ヒットに必要なこと」をキーワードとし、「市場動向:なぜ、日本人はモノを買わないのか?」、「市場分析:定常期における生活者の価値観と消費観」、「強いブランド研究:良品計画、スノーピーク」をテーマに、理論・実践において市場、業界や研究の最前線でご活躍されている方々を講師として迎えてご講演いただきました。これらの最新情報から消費者が「何を考え」、「何を求め」、「どう行動しているのか」を的確に把握し、知る事で、ヒット商品を企画・開発・マーケティング・ブランディングするヒントを学んで頂けたと確信します。

〔日時・会場〕<終了しました>
2015年7月24日(金)9:50〜17:00 
  京都会場:キャンパスプラザ京都 5階第1講義室
2015年8月6日(木)9:50〜17:00 
  東京会場:日本女子大学 新泉山館 1階大会議室
〔受 付〕9:30〜
〔内 容〕(講演項目等を変更する場合がありますので,あらかじめご了承ください。)
(9:50〜10:00)あいさつ
1.(10:00〜11:20)「なぜ、日本人はモノを買わないのか?」
  ……………(株)野村総合研究所 主任コンサルタント 松下 東子
 生活者1万人に対するアンケート調査から消費の実態を分析し、4つの消費スタイルとそれぞれの志向や特徴を導き出した。また成功事例の分析から『情報疲労時代』において、消費者が望んでいること、重視していることを明らかにし、マーケティング戦略の方向性を示す。
(11:20〜11:30)      (休憩)
2.(11:30〜12:50)「定常期における生活者の価値観と消費観」
  ……………………………(株)博報堂 研究開発局 主席研究員 手塚 豊
 長く続いた成長の時代を終え、日本は確実に定常期を迎えつつある。それにも拘わらず、依然「成長期のモノサシ」で生活者の意識を測ろうとするところに、今日のマーケティングの大きな落とし穴がある。定常期における新しい価値観・消費観・企業観・社会 観について、若者を先行指標として解き明かす。

(12:50〜13:40)      (昼食)
3.(13:40〜14:40)「スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営」
  ………………………………(株)スノーピーク 代表取締役社長 山井 太
 アウトドアが会社と人をつなぐ.「仕事後にキャンプ!」のワークスタイル.重要事項は星空の下、五感を研ぎ澄ませて.決断ユーザー目線に徹し「ほしいモノ」だけ作る.夜を焦がす焚火を前に、顧客とトコトン語る.など、スノーピークの特徴的な経営スタイル、モノづくりへのこだわり等をお話させて頂く。
(14:40〜14:50)      (休憩)
4.(14:50〜15:50)「生活が美しくなれば社会は良くなる 良品計画」
  ……………………………(株)良品計画 代表取締役会長 金井 政明
 「無印良品は最良の生活者を探求するために作られた」と初代アートディレクターの田中一光が語っているように、無印良品は、普遍的な価値観という太いテーマを持って活動している。
 アノニマスデザイン=何代にもわたって使いやすさや、あるいは合理的に作る方法も含めて、脈々と磨き上げられてきた形、そういう形を私たちは探り当てていきたい。

(15:50〜16:00)      (休憩)
5.(16:00〜16:40) パネルディスカッション …………(司会)繊研新聞社 藤浦 修一
6.(16:50〜17:50)ワンコイン懇親会
  (株)良品計画の金井会長、(株)スノーピークの山井社長等講演者を交えて、1時間のワイン&ソフトドリンクと軽食のワンコイン懇親会を行います。(事前申込み、500円当日払い)  

〔定 員〕80名
〔参加費〕会員(学校)9,000円,会員(団体・企業・官公庁)13,000円,学生3,000円,非会員(学校)13,000円、非会員(団体・企業・官公庁)17,000円


第20回消費科学講座
“こだわり”の商品開発 第二弾
〜身のまわりの繊維製品は、このようにして開発された!〜


 私たちの身のまわりには、ファッション性、利便性、快適性、安全性など様々なテーマを追求した多くの繊維製品があります。これらの製品には消費者の生活をより良くするものは何か、顧客の求めるものは何かを追求した様々な“こだわり”による創意工夫が施されています。
 各メーカーがどのような発想と着眼点で製品開発を行ったのか、その“こだわり”を知ることが商品開発の1つのヒントとなるとして、昨年2月“こだわり”の商品開発 第1弾と銘打った消費科学講座を開講しました。
 今回の消費科学講座は、“こだわり”の商品開発第2弾として企画、消臭機能を瞬間消臭まで究極を目指した加工技術、着るだけで生体情報測定を可能にする機能素材“hitoe”の開発,衣料用素材としてはプルミエール・ヴィジョンでグランプリを受賞したファッション素材など話題の製品を紹介しました。
 また、生活・資材素材としては赤ちゃんがはじめて履くファーストシューズ、医療器具となる人工血管、中空糸膜フィルターを用いた家庭用浄水器、止水ファスナーを含む特殊なファスナーなど幅広い“こだわり”の製品を紹介させて頂きました。

〔日時・会場〕<終了しました>
2015年2月20日(金)10:00〜16:30
 大阪会場:ド−ンセンタ−5階特別会議室(〒540-0008 大阪市中央区大手前1-3-49)
2015年2月27日(金)10:00〜16:30
 東京会場::日本女子大学 新泉山館(〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1)
〔受付〕9:30〜
〔内容〕
10:00〜10:10 開会の挨拶
10:10〜10:55 「瞬間消臭性を有する布帛、及び商品の開発」
   …セーレン(株) 研究開発センター商品開発第2グループ 不破 順清 
 「デオエスト」は、臭いに悩む全てのお客様が効果を実感できるよう消臭性能にこだわった商品です。下着類、介護・寝装資材、医療資材、車輌資材等に幅広く展開しており、即効消臭性、多種の臭いへの対応、洗濯耐久性の高さを有しながら、肌触り、色、強度、堅牢度などもバランス良く満足できるよう商品設計を工夫しています。今回は消臭設計の基本的な考え方と、具体的な開発事例について紹介します。 

10:55〜11:40「ウェアラブル電極素材“hitoe”の開発と実用化について」(仮題)
   ……大阪会場 東レ(株)テキスタイル・機能資材開発センター 加工技術開発室 室長 竹田 恵司
      東京会場 東レ(株)宇繊維加工技術部 テキスタイル技術室 担当課長 佐藤 雅伸
 生体電極“hitoe”はNTTと東レで共同開発したウェラブル電極素材です。導電性樹脂であるPEDOT-PSSをナノファイバーニットに含浸させることで、優れた導電性と実用に耐えうる耐久性、また、肌への密着性を付与することが出来ました。今回の報告では“hitoe”電極の基本的な構成、ウェア開発のポイント、データ計測事例、具体的な商品展開状況などについて紹介します。

11:40〜13:00 ―昼 食 ―

13:00〜13:45 「プルミエール・ヴィジョン(PV)と素材開発について」
   …………小松精練(株)ファッション企画室リーダー 瀬川 陽子
 小松精練では、今後の新しいビジネスモデルを構築するために、プルミエール・ヴィジョン(PV)向けの素材を商品開発してきました。プルミエール・ヴィジョン(PV)は毎年2回開催される、国際的な繊維と服地の見本市です。昨年の展示会で、同社の3層構造素材「ムニュ」が日本で初めてPVアワードグランプリを受賞しました。今回は、これらの素材の紹介とともに、商品開発のポイントなどを紹介します。

13:45〜14:30 歩き始めから約3ヶ月間の赤ちゃんのためだけに開発した「ファーストシューズ」
   ……アシックスジャパン(株) フットウエアプロダクトマーケティング部 江島 れい子
 赤ちゃんの成長は感動の連続です。よちよち歩き出してから、わずか半年でとことこ走れるようになってきます。日々成長し変化していく、そんな赤ちゃんの歩きを、足と動作の両面から科学的に解析し、子ども靴「スクスク」を開発しました。今回はその中から、特に「つまずきにくさ」に細部までこだわって開発した「ファーストシューズ」を紹介します。

14:30〜14:45  ― 休 憩 ―

14:45〜15:30 家庭用浄水器「クリンスイ」の開発 
   ……三菱レイヨン(株)豊橋研究所 アクア開発センター 竹田 はつ美
 1984年、三菱レイヨンは世界初となる中空糸膜フィルターを搭載した浄水器「クリンスイ」を発売、それ以来パイオニアとして事業を展開し、今年で30周年を迎えました。浄水器の心臓部である中空糸膜は、1970年代半ば、布団綿用ポリプロピレン繊維の不良品(白化現象)から発想を得て生まれた技術です。安心でおいしい水を通して、世界の人々の暮らしを豊かにするための「クリンスイ」のこだわりについて紹介します。

15:30〜16:15「ファスナーの歴史と特徴あるファスナーの開発」
   …………YKK(株)ファスニング事業部商品開発部 草山昌洋
 ファスナーは1891年、アメリカ人ジャドソン氏が靴紐を結ぶのが面倒で考えたものが起源と言われています。当社は昨年創業80周年を迎えましたが、長い歴史の中で大きな転機となる商品や特徴ある商品を開発し、提供して参りました。そのような中から止水ファスナーをはじめ,皆様に興味を持っていただける商品を紹介します。
16:15〜16:30 閉会の挨拶
〔定 員〕60名
〔参加費〕会員(学校)9,000円,会員(団体・企業・官公庁)13,000円、非会員(学校)13.000円、非会員(団体・企業・官公庁)17.000円、学生3,000円

第19回 消費科学講座
〜健康関連製品と薬事法〜


 繊維業界やアパレル業界では、消費者の健康・安心志向の要求の高まりに対応できるよう、これらに関するさまざまな健康関連商品が開発されています。ご承知のように、我が国では薬事法が昭和35年に制定され、医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質や有効性及び安全性の確保を目的としています。したがって、健康関連商品を開発する場合は、同法律を順守することが大前提となっています。
 薬事とアパレル製品をめぐる色々な疑問の中には、「薬事法とはどのような法律か?」、「医療機器としての衣料品開発にどのように取り組めばよいか」、また「一般衣料品で、人体への効果をどこまで表示できるのか」というものがあります。
 今回の「第19回消費科学講座」では、基本的な薬事法の概要をご理解していただいたうえで、最近のメディカルテキスタイル素材、健康関連商品などの開発事例、薬事に関する適正表示を紹介しました。

〔日時・会場〕<終了しました>
2014年11月14日(金)9:50〜17:00 大阪会場:ドーンセンター4階会議室3
2014年11月28日(金)9:50〜17:00 東京会場:日本女子大学新泉山館 2階3・4会議室
〔受 付〕9:30〜
〔内 容〕
9:50〜10:00 開会の挨拶
10:00〜11:40 1.「薬事法の基礎知識〜繊維業界との関連〜」
   ………………大阪弁護士会所属 弁護士 浅野 永希
 薬事法は、長年にわたり、わが国の医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質や有効性及び安全性の確保を実現する法律として運用されてきました。本講座では、薬事法の概要を説明するとともに、繊維業界との関連にも言及したお話、特に、薬事承認のメリットや最近の薬事法改正についてもご紹介します。

11:40〜12:40 昼食

12:40〜13:40 2.「薬事承認アパレル製品の開発事例〜弾性ストッキング」
    ………………………………岡本株式会社 庄 健二
 岡本株式会社では1999年に弾性ストッキングの開発を開始し、医療機器製造業・医療機器製造販売業の取得、品目届の提出、人材招聘・育成、販売先病院の開拓等を行い、2011年に医療機器業界へ本格参入しました。製品開発だけにとどまらない開発事例を紹介したいと考えます。

13:40〜14:40 3.「敏感肌に対する繊維製品の必要性」
   ……………………………アトピー協会 倉谷 康孝
 同協会の概要ならびに推薦品マーク制度を説明ののち、アトピー性皮膚炎についてご説明します。その後、敏感肌を代表される患者さん方の繊維製品(特に肌着や体操服・学生服など)の嗜好や問題点、また着用を避ける素材など、素材や縫製などについて説明します。併せて、抗菌消臭等の薬剤や染料、洗濯洗剤などの関連性のある部分における症例等の紹介する予定です。

14:40〜14:50 休憩

14:50〜15:50 4.「アレルキャッチャーのヘルスケア分野への展開」
   ……………………………ダイワボウノイ株式会社/信州大学 築城 寿長
 アレルキャッチャーは、消臭、抗菌、抗アレル物質、抗ウイルスなどヘルスケア分野に不可欠な機能を持った繊維材料です。一方で、薬事法に制限された表現の問題があり、伝えたいことがなかなか伝えられず、本来使ってもらいたい消費者に使ってもらえないジレンマにさいなまれてきました。その中から具体的な事例を紹介します。 

(15:50〜16:50 5. 「スポーツ用品の薬事に関する適正広告表示ガイドラインの紹介」
   ………………日本スポーツ用品工業協会 安全対策委員会 桐本 昌計(ミズノ株式会社)
 同協会では、一昨年前より都道府県の主要な薬事課に、衣料品の適正広告表示に関する相談を行い、スポーツ業界の薬事に関する適正表示ガイドラインラインを作成しました。分野は、(1)サポーターの機能、(2)タイツ・ストッキングの機能、(3)抗菌・抗ウイルス機能、(4)アレルギー・アレルゲン対策の機能、(5)UVケア・暑さ対策の機能、(6)遠赤外線・保温の機能、(7)化学物質成分の配合による機能、(8)ダイエット(スリム効果)、(9)マイナスイオン効果、癒し効果、静電気、防虫加工の9分野です。今回は、その適否事例を紹介を予定しています。

〔定 員〕60名
〔参加費〕会員(学校)9,000円,会員(団体・企業・官公庁)13,000円,非会員(学校)13.000円 非会員(団体・企業・官公庁)17.000円 学生3,000円



第18回 消費科学講座
〜売るためのヒント、消費者の気持ちを掴むためのアプローチ〜


 消費者が物を買わなくなり、消費者の意識や商品購入の目的が物質的な豊かさの充足から、精神的・生活的な豊かさの充足へと移り変わった時代背景の中で、「どう作り、どう売れば、もっと売れるのか?」、これは現在「物作り」に携わる全ての人が直面している解決しなければならない課題です。
 第18回「消費科学講座」では,「売るためのヒント、消費者の気持ちを掴むためのアプローチ」をキーワードとし、「市場動向:いま市場で売れている商品」、「消費行動分析:商品開発のための消費行動分析」、「市場分析:消費者心理の“なぜ”を探る」、「需要創造・市場創造:どう伝わったら買いたくなるのか」、「身体情報の活用:身体データを商品化」をテーマに、理論・実践において市場、業界や研究の最前線でご活躍されている方々を講師として迎えてご講演いただきました。
 これらの最新情報から消費者が「何を考え」、「何を求め」、「どう行動しているのか」を的確に把握し、知る事で、ヒット商品を企画・開発・マーケティング・ブランディングするヒントを学んで頂けたと思います。

〔日時・会場〕<終了しました>
2014年8月29日(金)9:50〜17:00 
  大阪会場:ド−ンセンタ−(〒540-0008 大阪市中央区大手前1-3-49)
2014年9月5日(金)9:50〜17:00 
  東京会場:日本女子大学 新泉山館(〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1)
   交通アクセス: JR山手線目白駅 徒歩15分又は都営バス5分
〔受 付〕9:30〜
〔内 容〕(講演項目等を変更する場合がありますので,あらかじめご了承ください。)
(9:50〜10:00)あいさつ
1.(10:00〜11:00)「サチ(幸)作り・トキ(時)揃え〜ファッション・ビジネスに見る今の消費」
   ………………繊研新聞社 事業局部長 中村 善春
 3.11後の消費のキーワードは「丁寧な」「程よい」「ハリがある」…。顕在化する「生きている実感を重視する消費」に作り手や売り手がどう応えていくのか、成熟社会における消費の2極化に対応したビジネスを考えます。

2.(11:00〜12:20)「商品開発のための消費行動分析:女性のライフスタイル分析」
   ………………(株)JMRサイエンス シニア・コンサルタント 川島 隆志
 マーケティングのスタートは、生活者を理解することからです。ではどのように理解すればよいのでしょうか? ひとことで、「ライフスタイル」といっても、どのように分析・記述すればよいのでしょうか?また、それをどのように商品開発に繋げていけばよいのでしょうか?ライフスタイル分析とその情報を企業の中でどのように活用していけばよいかをご紹介します。

(12:20〜13:10)      (昼食)

3.(13:10〜14:30)「消費者心理を踏まえた効果的なマーケティングの考え方」
   ………………早稲田大学 教授 守口 剛
 「買うつもりはなかったのに、目にとまった商品を衝動的に買ってしまう」「限定という言葉に惹かれて、後で冷静に考えたら必要ないものを買ってしまった」など、消費者の意思決定や行動には合理的には説明しにくい、特徴やクセが存在します。これらの特徴を整理して把握することは、効果的なマーケティングやプロモーションを考える上で、とても役立つヒントになります。本講演では、消費者行動や行動経済学などの領域における近年の研究成果を整理した上で、実務的な示唆を抽出します。

(14:30〜14:40)      (休憩)

4.(14:40〜16:00)「需要を創造する‘‘次世代IMC(統合型マーケティング)’’」
   ………………株式会社インテグレート 代表取締役 藤田 康人
 デジタルデバイスやソーシャルメディアの普及により、情報環境の変化はもちろん、生活者の消費・購買行動や価値の在り方は大きく変化しています。消費者の心のスイッチを押し需要を創造するためには、消費者の心の奥底にある本音だけでなく、消費者に影響を与える「メディア」「有識者」「流通」の4つのインサイトを探りながら、すべてのステークホルダーが幸せになるようなマーケティング・ストーリーを描くことが重要です。需要創造・市場創造を実現するIMC(総合マーケティング)の考え方と実践プログラムについて、事例を交えながら説明します。

5.(16:00〜16:50)「オムロン式美人のブランディングと、それに付随する通信対応の婦人体温計」
   ………オムロンヘルスケア株式会社 商品事業企画部 プロダクトマネージャー 下瀬 陽子
 「健康で美しくありたい」という女性の思いをサポートするために、オムロンヘルケアの女性社員が自発的に取り組み始めたプロジェクト「オムロン式美人」。「美も健康もちょうどよく」をコンセプトに、操作性や機能面だけでなく、“うれしい、かわいい“といった感性にもこだわりながら活動しているオムロン式美人のブランディング手法と、それにまつわる婦人体温計などの女性向け商品開発の誕生秘話をご紹介します。
(16:50〜17:00) 閉会

〔定 員〕60名
〔参加費〕会員(学校)9,000円,会員(団体・企業・官公庁)13,000円,非会員(学校)13,000円,非会員(団体・企業・官公庁)17,000円,学生3,000円


第17回 消費科学講座
〜アパレル製品の付加価値を高める最新2次加工技術と課題〜


 近年,アパレル製品の高機能化・高感性化には目覚ましいものがあります。その商品開発設計においては,革新的な素材開発やパターン開発に加えて,製品の用途や特徴に叶う数々の最新の付加価値表現技術が用いられています。婦人服・子ども服・スポーツ衣料などの分野では,製品の付加価値をより高めるために,高感度の刺繍やスパンコール加工,多彩なデサイン性の高い顔料プリント加工やマーキングなどの熱接着プリント加工,近年革新的に発展したインクジェットプリント加工,短納期小ロットを実現した昇華プリント加工,無縫製による製品化を実現した高周波などの接着縫製加工などが幅広く使われています.
 今回の第17回「消費科学講座」では,これらの最新付加価値表現技術を具体的に取り上げ,その開発背景,加工工程の詳細,技術的課題など,さまざまな切り口から最新情報を紹介します.具体的には,「顔料プリント加工技術」「昇華プリント加工技術」「最新の刺繍加工」「熱接着マーク加工技術」「接着縫製加工技術」「インクジェットプリント加工技術」をテーマに,最前線でご活躍されている方々を講師として迎えてご講演いただきます.
 これらの最新情報は,より高度な付加価値を追求する皆様やより品質の安定にこだわる皆様にとって,対象となる製品は異なっても考え方は同様であると確信します.是非,商品開発設計,品質管理,生産管理を担当されている皆様のご参加をお待ちしています.

〔日時・会場〕<終了しました>
2014年5月16日(金)9:50〜17:00 
  大阪会場:ド−ンセンタ−(〒540-0008 大阪市中央区大手前1-3-49)
   交通アクセス:京阪天満橋駅・地下鉄谷町線天満橋駅から東へ徒歩5分
2014年5月23日(金)9:50〜17:00 
  東京会場:日本女子大学 新泉山館(〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1)
   
〔受 付〕9:30〜
〔内 容〕
( 9:50〜10:00) 開会の挨拶
1.(10:00〜10:45)「顔料プリント加工の最新技術」
   ………………株式会社松井色素化学工業所 ○松井 紀明
 顔料プリントは,あらゆる分野のアパレル製品に多用されています.顔料プリント開発の歴史は,生地開発との競争といっても過言ではありません.素材のはっ水加工,素材の伸縮性,ポリエステル素材の分散染料の色移行など,様々な問題を乗り越えて今に至っています.本講演では,顔料プリントの基本的な生産工程を紹介するとともに,諸問題の解決事例,品質不良が生じる原因をはじめ,今後のプリント技術動向を紹介します.  

2.(10:45〜11:30)「昇華プリント加工技術について」
   ………………株式会社パデック 吉村 豊和
 昇華プリントは分散染料を使用した熱プリント加工で,近年はアパレル製品に多く使用されています.本講演では,昇華プリント加工技術の考え方や加工機器を紹介するとともに,同加工の長所と問題点を説明します.また,アパレルで商品開発,生産管理に携わる方が配慮すべき点も詳細に説明します.
  
3.(11:30〜12:15)「刺繍テクニックと刺繍ビジネスの傾向」
   ………………タジマ工業株式会社  岸本 孝士
 一言に「刺しゅう」と言っても様々な種類やテクニックがあります.「刺しゅうは」消費者に購買意欲を掻き立たせるための重要な付加価値アイテムとして古くから親しまれてきておりますが,昨今そのテクニックも高度化し,プラスワンの工夫を要求されてきております.基本的な刺しゅうの分類,またプラスワンのテクニック,そして昨今における刺しゅうビジネスの傾向について,刺しゅう製品をご覧頂きながらご説明します.

(12:15〜13:05) 昼食
 
4.(13:05〜13:50)「熱接着マーク加工技術について」
   ………………ジャパンポリマーク株式会社 久保 浩章
 熱接着マークは,接着専用プレス機を用いて,あらかじめ離形紙に印刷した柄状の樹脂を熱と圧力によって製品に定着させる加工技術です.今回は,同社製「ポリマーク○R」の製造工程を紹介するとともに,熱接着マークの技術的要件を説明します.また併せて,幅広い用途開発の事例を併せて紹介します.

5.(13:50〜14:35)「接着縫製加工技術について」
   ………………クインライト電子精工株式会社 那須 英誉
 アパレル製品への接着縫製加工は,スポーツウェア用途を中心に始まりましたが,最近では一般衣料にも活用されています.縫い糸を使用しない生地の接合であることから「無縫製加工」とも呼ばれています.本講演では,同加工技術と一般縫製技術との違いを説明するとともに,接着手法技術と接着専用機器について紹介します.

(14:35〜14:45) 休憩

6.(14:45〜15:30)「高速インクジェットプリント加工技術について」
   ………………セーレン株式会社 ビスコテックス研究部 高坂 貴浩
 近年染色業界で使用されているインクジェットプリントの登場は捺染技術の常識を変えました.本講演では,同社の高速インクジェットプリント加工「ビスコテックス」を通して従来の捺染技術との違いや特性を説明します.また,表現の多様化した最新の「ビスコテックス」技術も併せて紹介します.

7.(15:30〜16:50)(総括講演)「アパレル製品の付加価値を極める」
   ………………元株式会社ディアルヴュー 金城 臣作
 最近のアパレル製品の高機能化や高感性化には目にみはるものがあります.上記1〜6の技術はもちろん,製品の洗い加工,特殊な染色加工,プリーツ加工なども代表的な2次加工であると言えます.ここでは,商品開発設計における付加価値向上のための2次加工技術や手法を,総括して説明します.

(16:50〜17:00) 閉会
〔定 員〕60名
〔参加費〕会員(学校)9,000円,会員(団体・企業・官公庁)13,000円,非会員(学校)13,000円,非会員(団体・企業・官公庁)17,000円,学生3,000円

第16回 消費科学講座
〜進化する繊維分野における多機能加工―そのブレークスルーポイントと発想の原点を語る〜


 近年,繊維製品の新商品には高機能化や多機能化が求められています。多機能化も単なる機能の足し算ではなく、これまでは両立が難しいとされてきた相反する機能の両立を実現(二律背反の機能の実現)する商品が今注目されています。二律背反の機能を同時に実現するには極めて高度な技術力が要求されますが,実現されれば人々の生活を豊かにし商品価値が高く、繊維産業の発展にも大いに寄与します。
 今回の消費科学講座では,繊維分野における多機能・二律背反する機能の実現を目指した研究開発の歴史と具体的な開発事例を取り上げ、ブレークスルーポイントとその発想の原点、その商品が市場にもたらすインパクトなどさまざまな切り口からとらえて最新情報を紹介します。具体的には,「透湿防水機能膜」「超撥水・超撥油加工技術」「炭素繊維コンポジット」「難染性繊維の可染化技術」「最新再帰性反射素材」「高視認性衣料の原理と評価技術」をテーマに,最前線でご活躍された方を講師をお迎えし講演いただきます。
 これらの最新情報は,これまでの商品とは全く違う画期的な新商品企画や商品開発を目指している方々にとって、対象とする商品の領域は異なっても、考え方は大いに役立つものと確信します。多数の皆様方のご参加をお待ちしております。

〔日時・会場〕<終了しました>
◆2014年2月7日(金)9:50〜17:00 大阪会場:ドーンセンター 5階 視聴覚スタジオ
  (〒540-0008 大阪市中央区大手前1-3-49)
◆2014年2月14日(金)9:50〜17:00 東京会場:日本女子大学 新泉山館 2階会議室
  (〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1)
〔受 付〕9:30〜
〔内 容〕(講演項目等を変更する場合がありますので,あらかじめご了承ください。)
( 9:50〜10:00) あいさつ
1.(10:00〜10:30)(基調講演)「繊維分野において二律背反する機能を実現した技術の事例とそのインパクトについて」
   ……………………………………… 元東洋紡葛Z監 原田 隆司
 繊維分野における多機能・二律背反機能を目指した研究開発の歴史を開発事例を通じて紹介とともに、新商品開発において、技術のブレークスルーを実現するためのポイントを解説していただきます。

2.(10:30〜11:20)「透湿防水機能膜」
   …………………………………… 日本ゴア(株) プロダクション&テクニカルセンター  久保 徹也
 水を通さず、水蒸気は通過させる多孔フッ素樹脂膜“ゴアテックス(GORE-TEX)は、繊維分野で最初に実用化に成功した二律背反の透湿防水機能膜です。開発経緯、特徴、試験方法や商品展開例などの最新動向を紹介頂きます。

3.(11:20〜12:10)「超撥水・超撥油技術―フルオロアルキル基を2鎖型で有する新規界面材料」
   ……………………………………… 京都工芸繊維大学 教授 川瀬 徳三
 超撥水・超撥油性評価法、付与技術の基本理論とC6タイプ移行に伴う性能低下をカバーできる新しい撥水撥油加工技術、例えば、二鎖型フッ素系等の最新技術について紹介いただきます。   
(12:10〜13:20) 昼食

4.(13:20〜14:10)「炭素繊維コンポジットの最新技術動向」
   ………………………………………(一社)日本繊維技術士センター 理事長 井塚 淑夫
 世界をリードする炭素繊維の用途別需要動向と航空機用途や風力発電用ブレーなどの成形技術を通じて二律背反機能を克服した炭素繊維コンポジットの最新技術動向と量産自動車への適用するための課題を紹介いただきます。
 
5.(14:10〜15:00)「難染性繊維の可染化技術の最新動向」
   ……………………………………… 福井大学 産学官連携本部 客員教授 堀 照夫
 PPは夢の繊維として登場して久しいが、未だにこれを堅ろう性良く染色できる方法はない。また、アラミド繊維やその他のスーパー繊維と言われる合成繊維の染色加工も決定打は見当たらない。本講では超臨界流体を媒体とする染色法や電子線グラフト加工などによる改質により染色・加工する方法等について解説する。アラミド、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの難染性繊維の可染化技術について、超臨界染色加工技術を含めた最新動向を紹介いただきます。
(15:00〜15:10) 休憩

6.(15:10〜16:00)「再帰性反射素材の原理と応用例」
   ………………… ユニチカスパークライト(株) 営業部東京営業所 課長 蓮見 隆哉
 夜間、自動車ヘッドライトからの入射光を光源の方向にまっすぐ戻すことのできる再帰性反射素材の原理と応用例などの最新動向について紹介して頂きます。

7.(16:00〜16:50)「高視認性衣服の評価試験及び蓄光素材の発光原理と評価試験」
  …………(一財)ニッセンケン品質評価センター 防災・安全評価グループ グループ長 竹中 直
  防災・安全の観点から反射素材、蛍光素材、蓄光素材などを活用した高視認性衣服が注目されている。ここでは高視認性衣服の評価試験と蓄光素材の発光原理と評価試験についての最新動向を紹介いただきます。

(16:50〜17:00) 閉会
〔定 員〕60名
〔参加費〕会員(学校・官公庁)7,000円,会員(団体・企業)10,000円,学生2,000円,非会員13,000円

第15回 消費科学講座
〜危害を防ぐ―ウイルス/花粉などの防御性・バリア性機能について〜

 最近,鳥インフルエンザ,ノロウイルス,麻疹などのウイルス感染症,病原細菌,かび毒による健康被害,花粉,ダニ死骸に起因するT型アレルギー疾患,微小粒子状物質(PM2.5)による呼吸系・循環系疾患,紫外線や放射線の人体・肌に対する健康被害などのさまざまな危害に遭遇します。繊維分野においても,これらの危害を防ぐためのリスク回避策の構築が急務となっております。
 今回の消費科学講座は,さまざまな危害から人体・肌を守るための最新情報を紹介します。具体的には,基調講演では,高麗先生から,「危害物質と,その人体への影響について」詳しく解説して頂きました。
 そして,「防護テキスタイル」「ウイルス」「花粉」「ダニ」「紫外線」をテーマに,日常生活で遭遇する代表的な危害を防ぐための着眼点と商品開発の紹介を各分野の最前線でご活躍の講師をお迎えし講演いただきました。
 これらの最新情報は,清潔,安全・安心をキーワードとする新商品企画や商品開発の取り組みに役立つものと期待します。

〔日時]<終了しました>
 2013年11月22日(金)9:50〜17:00 大阪会場
 2013年11月29日(金)9:50〜17:00 東京会場
〔会場〕
 大阪会場:ドーンセンター(〒540-0008 大阪市中央区大手前1-3-49)
 東京会場:日本女子大学 新泉山館(〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1)
[受 付]9:30〜
[内 容]
( 9:50〜10:00) あいさつ
1.(10:00〜11:30)(基調講演)「危害物質と,その人体への影響について」
   ………………徳島大学 名誉教授・前日本防菌防黴学会長 高麗 寛紀
 ウイルス,カビ,花粉,ダニ等の代表的な危害物質の事例を紹介していただいた上で,それらの人体や皮膚への影響,作用機構及び防御対策の基本を解説いただきました。

2.(11:30〜12:20)「防護テキスタイルの最新動向」
   ………………テキスタイル・ジャーナリスト 米長 粲
 放射線や放射性物質から身を守る放射線防護服,有毒気体(いわゆる毒ガス)や病原体となるウイルスなど付着や吸引を防ぐための化学防護服,難燃,防炎,耐熱防護服などの防護テキスタイルの国内外の最新動向を紹介いただきました。
(12:20〜13:30) 昼食
3.(13:30〜14:15)「抗ウイルス機能加工技術“クレンゼ”シリーズ」
   ………………倉敷紡績(株) 技術部開発課課長 勝圓 進
 他の生物の細胞を利用して増殖するウイルス(virus)や真菌、細菌対応加工技術として注目されている抗ウイルス機能加工技術“クレンゼ”シリーズの開発事例を紹介頂きました。

4.(14:15〜15:00)「花粉対策繊維“カウンターペインP”」
   ………………シキボウ(株) 開発技術部部長 辻本 裕
 スギ花粉で代表される植物の花粉が,鼻や目などの粘膜に接触することにより引き起こされる発作性反復性のくしゃみ,鼻水,鼻詰まり,目のかゆみなどの花粉症(pollenosis)を軽減するための花粉対策繊維製品の実用化状況と機能性繊維製品の最新情報を紹介いただきました。
(15:00〜15:15) 休憩
5.(15:15〜16:00)「防ダニ加工」
   ………………住江織物(株) 技術・開発本部 テクニカルセンター センター長 源中 修一
 日常生活環境で遭遇するダニの種類,有害性を解説して頂いた上で,防ダニ加工繊維製品の市場動向,防ダニ加工技術,防ダニ加工商品開発事例や防ダニ加工マーク制度などの最新情報を紹介いただきました。

6.(16:00〜16:45)「紫外線の基礎知識と最新の日焼け止め技術」
   ………………(株)資生堂リサーチセンター 阿部公司
 紫外線(UV : Ultra Violet)の種類,日焼け(紅斑;サンバーン,黒い日焼け;サンタン),光劣化等の紫外線の功罪を解説頂き,化粧品分野における日焼け止め等の紫外線対策の最新情報を紹介いただきました。
(16:45〜17:00) 閉会

〔定員〕各60名

第14回 消費科学講座
〜消費者ニーズから商品開発へのアプローチ〜

 “売れる商品”を目指しアパレル各社では市場動向、販売情報、ファション情報、消費者ニーズ情報を分析して作り上げた商品コンセプトに基づいて、マーケティング戦略を策定しています。消費者ニーズ研究においては、未充足ニーズ発掘のため、グループインタビュー、人間行動観察、感性研究などのさまざまな手法が用いられており、各社ともここに大きな労力をつぎ込んでいます。
 今回の消費科学講座は“消費者ニーズ研究から商品コンセプト開発”までの幅広い分野における種々の手法をご紹介しました。具体的には「脳科学からの流行予測」「行動観察を用いた商品開発」「気付く力」の3つの視点から講演を行ないました。また,上記3つの視点とは異なりますが、オリンピックのようなビッグイベントに対し企業として総合的に関与していくことも商品価値を高める上で重要であるとの観点から、スポ−ツアパレルの最前線でご活躍の現役役員から消費者にアピールできるマ−ケティングについて紹介いただきました。
 様々な着眼点や意外な発想から生まれた製品開発事例に触れることで、商品開発のヒントが得られたものと思います。世の中の変化が激しい中で消費者の潜在的なニーズを適格に把握し商品開発につなげる方法として、商品企画・商品開発者に有益な講座となったものと思います。

〔日時・会場〕<終了しました>
2013年7月26日(金)9:50〜17:00 大阪会場:ド−ンセンタ−5階 特別会議室
2013年8月2日(金)9:50〜17:00 東京会場: 日本女子大学 新泉山館2階会議室
〔受  付〕9:30〜 
〔内  容〕
(9:50〜10:00)あいさつ
1.(10:00〜11:30) 「感性マーケティング −女の感性と男の感性、巡る感性トレンド」
 ヒトの脳の潜在域で起こるとっさの快・不快のありようを知りマーケティングに活かす「感性マーケティング」。男女脳差と感性ベクトルの違い、飽きっぽい脳の特性から巡る感性トレンドとその周期など、豊富な研究事例とともに、ファッション市場の見方やデザインの流行予測につながる知見を分かりやすく解説いただきました。
 「怪獣の名前はなぜガギグゲゴなのか」などで知られる感性研究の第一人者・黒川伊保子氏に師事する手塚祐基様より、その感性理論に加え、女性デザイナー目線からの興味深いアプローチによる研究の一端をご紹介いただきました。
  …………株式会社 感性リサーチ 感性アナリスト・プロダクトデザイナ− 手塚 祐基
2.(11:30〜13:00)  「スポーツマーケティングと世界戦略」
 オリンピックや各種ワールドカップなど世界的イベントをスポーツ企業がサポートすることは、セールスプロモーション活動の一環として重要であり、商品価値を高める大きな要素です。今回の講座では、具体的な事例を示しながら、消費者にアピールできるマーケティングの一端をご紹介いただきました。
  …………株式会社 デサント 取締役 戸井田 朋之
(13:00〜13:45)           <昼食>
3.(13:45〜15:15) 「行動観察を用いた商品開発」
 「行動観察」は人材開発・商品開発などの分野で活用されている手法です。この手法は体系に基づいた観察で得られた気づきを「人間工学」「社会心理学」「環境心理学」「エスノグラフィ−」などの科学的根拠をもって分析することで、商品開発に有効な潜在ニーズがことを倫理的に証明していただきました。
  ………………株式会社 エルネット インタラクティブ・マーケティング事業部 マーケティングソリューション推進部長 越野 孝史
(15:15〜15:25)   <休憩>
4.(15:25〜16:55) 「気付く力がヒット商品を生み出す」
 新商品を生み出す効果的な“しくみ(道具)”を使い「成功商品・ヒット商品」をどのように開発するかについて、その手法やステップを説明します。特に消費者の潜在ニーズの発掘の仕方や、「良い商品」と「売れる商品」の違いなどを分かりやすく説明・紹介いただきました。なお、小山由朗氏は、かつてワコ−ルでCW−Xのコンセプトづくりから売り場構築にいたるまで、全にわたってMDとして関わってこられた方です。
  ……………………株式会社 連由 代表取締役社長 小山 由朗
〔定員〕各50名
〔参加費〕会員(学校・官公庁)7,000円,会員(団体・企業)10,000円,学生2,000円,非会員13,000円


第13回 消費科学講座
こだわり”の商品開発 第一弾〜身のまわりの繊維製品は、このようにして開発された!〜

 繊維は衣料品以外にも多く用いられており、今やその使用量は繊維全生産量の約80%を占めています。これら非衣料品では、顧客から求められる安全性や快適性を付与するため、様々な角度から素材の研究・開発がなされる一方で、メーカーならではの創意工夫によるモノ作りが行なわれています。商品開発のための徹底した市場調査、永年培われた製品開発の複合的なノウハウ、性能の裏付けとなる新たな評価計測技術の構築など、モノ作りの“細やかな気づかい”、“新たな視点や手法”を知ることは、衣料用テキスタイルやアパレル製品の商品開発においても大いに参考になるものです。
 今回の消費科学講座では、「使用価値」の視点から製品を開発する新しい手法の1つである「デジタルヒューマン技術」について、(独)産業技術総合研究所持丸正明氏より基調講演いただき理解を深めた上で、マスク、寝具、衛生用品、シューズ,自動車用シート等、身のまわりの繊維製品について、各分野から商品開発事例をご紹介いただきました。
 ユニークな発想、面白い着眼点、意外な開発のきっかけ、から生まれた製品開発事例に触れることで、商品開発のヒントが得られたものと思います。

〔日時・会場〕<終了しました>
 2013年2月1日(金)9:50〜16:50 大阪会場: ドーンセンター5階 特別会議室
 2013年2月15日(金)9:50〜16:50 東京会場: 日本女子大学
〔受  付〕9:30〜 
〔内  容〕
(9:50〜10:00)あいさつ
1.(10:00〜11:45)■基調講演■                   
「使用体験に訴えるデザイン −高機能、低価格に替わる価値−」
   …………(独)産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター長 持丸 正明
 高機能・多機能製品が売れる時代が終わり、低価格製品が市場を席巻していますが、低価格競争から抜け出してリピーターを獲得する方策として、品質、価格に替わる第三の価値である「使用価値」を提案しています。使用価値のある製品とは、ユーザーに新たな使用体験を与える製品のことであり、それを開発する手法の1つとして「デジタルヒューマン技術」を紹介します。ユーザーの特性を観測し、それをモデル化して、製品開発に繋げる技術です。いくつかの製品開発事例とともにそのガイドラインや認証の国際標準化動向についても合わせて紹介します。
2.(13:00〜13:40)安全性と快適性を両立するマスク作り
   ………………クラレクラフレックス(株) 製品販売部 岩本 拓也
 クラレクラフレックス(株)では様々な自社のフィルター製造技術やグループ会社の機能性素材を活用しながら、業務用を中心としたマスク製品の企画・販売を行っています。本講座では当社が製造・販売している高機能マスクについて、安全性や快適性を両立させる為の工夫やこだわりについて、具体的な開発事例を交えながら紹介します。
3.(13:40〜14:20)寝床内気象を考慮した寝具:整圧敷きふとん
   ……………………西川産業(株) 日本睡眠科学研究所 中村 勤
 寝具は、睡眠と密接に関わるもので、快適な睡眠を得るためには、就寝中に起こる寝床内の温熱的環境や物理的環境(体圧分散、寝姿勢など)を配慮した商品作りが求められます。睡眠を考えていく上で、寝具・寝環境の良否は良質な睡眠への重要な要因となります。当社のロングセラー商品「整圧敷きふとん」、多層構造体商品「エアーサイクロン」を中心に、寝具開発における寝床内気象へのこだわりについて紹介します。

(14:20〜14:30)  <休憩>

4.(14:30〜15:10)日常をトレーニングにするシューズ
   …………………………ミズノ(株) 尾田 貴雄
 歩くこと,それはヒトの生活の一部です.しかし,文明の発達に伴って,ヒトは歩かなくなりました.歩くことによって,現代社会が抱えている問題を解決するチカラがあるのでは?ヒトは人間らしさを取り戻せるのでは?日常をトレーニングにすることで,“脚が本来持つ機能を蘇らせ,活性化させ,脚を強くするシューズ“を紹介します.

5.(15:10〜15:50)ポリオレフィン系自発伸張繊維の開発と生理用ナプキンへの展開
   …………………………花王(株) サニタリー研究所 仲野 幸弘
 紙おむつや生理用品といったサニタリー商品には、基本性能として「漏れない、肌にやさしい、装着性・装着感が良い」が求められます。今回、新規な自発伸張性を有する芯鞘複合繊維を見出し、それを不織布に展開することで繊維間距離の広い不織布に仕上げました。当該不織布を生理用ナプキンの表面材に用いたところ従来にない吸収力が得られ、現在当社生理用ナプキン(ロリエ)に展開しています。開発経緯も含め技術の概要を紹介します。
6.(15:50〜16:30)触感特化合皮「ブレスレザー」の開発
   …………………………東洋紡(株) 松井まり子
 近年、自動車の付加価値として、車室内空間の「居住性」向上が求められています。そのため、本研究では自動車内装材に求められる触感を把握し、自動車内装材用合成皮革の触感評価法の検討に取組みました。また、この触感評価法を用い、合成皮革の製品設計を行い、「ブレスレザー」を開発しました。

〔定員〕各50名
〔参加費〕会員(学校・官公庁)7,000円,会員(団体・企業)10,000円,学生2,000円,非会員13,000円

第12回 消費科学講座
「繊維製品の安全性と化学物質―グローバルな規制化に向けた最近の動き」

 我が国の繊維製品の更なるグローバル展開を考える際,消費者が理解しやすい機能性訴求とあわせて,最終製品の安全性への訴求が不可欠です。ホルマリン問題や染料の選定のみならず,機能性素材や機能加工繊維製品に使用されている薬剤など,種々の化学物質の持つ機能とリスクを理解した上で,皮膚障害の低減や,地球環境汚染に対して配慮することが世界から要求される時代になりつつあります。
 既に世界では、欧州を中心として製品安全性に関する規格の制定作業が急ピッチで進んでおり、その動向を正しく把握してその対処方法を確立しておくことが我が国の繊維産業界に課せられた急務であります。
 今回の消費科学講座では,避けて通るわけにはいかない繊維製品に求められる安全性について,化学物質の国内外の規制化に向けた最近のさまざまな動きと課題を取り上げました。具体的には,改正化審法、家庭用品中の化学物質安全性評価、欧州における製品安全性についての解説に加えて、皮膚貼付試験について解説しました。あわせて、グロ−バルな規制化に沿った機能性繊維製品マーク制度について解説しました。
 機能性素材や機能加工に代表される我が国の繊維製品を,安心して世界の消費者に提供するために不可欠な安全性評価を理解するよい機会とすることができました。

[日時・会場]<終了しました>
 2012年11月 8日(木)10:15〜16:35 大阪会場:ドーンセンター (午前) 5階特別会議室  (午後) 5階視聴覚室
 2012年11月29日(木)10:15〜16:35 東京会場:日本女子大学 新泉山館2階会議室
[内  容]
開会の挨拶(10:15〜10:25)
1.(10:25〜11:50)「家庭用品に含まれる化学物質と安全性評価について」
   ・・・・・・・・・国立医薬品食品衛生研究所 療品部/日本生活協同連合会 鹿庭正昭
 家庭用品に含まれる各種化学物質と皮膚障害の事例,特定芳香族アミン類(発がん性染料),抗菌加工剤や抗かび加工剤の健康被害などの事例を通じて,化学物質のリスク評価の考え方や繊維製品の安全性評価のあり方について紹介した。

  (11:50〜13:00) 昼  食

2.(13:00〜14:00)「欧州における繊維製品の安全性:Oeko Tex と Reach」
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日本繊維技術士センター 安部田貞治
 安心して使えるテキスタイル商品の選択の目安として世界的に普及しているエコテックスマークの試験・認証システムとして,エコテックス基準100と欧州における新しい化学品規制Reach規制:Registration, Evaluation, Authorisation and Restriction of Chemicals の最新動向を紹介した。

3.(14:00〜14:40)「化学物質の安全性評価と繊維製品の皮膚貼付試験について」
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・株式会社生活科学研究所 松尾 篤信
 化審法GLP=Good Laboratory Practice:優良試験所規範 レベルに該当する代表的な試験機関の一つとして,化学物質(加工剤)の安全性評価の概要と加工繊維製品などの皮膚貼付試験やヒトパッチテストの実績を紹介した。

(休 憩 15分)

4.(14:55〜15:35)「繊維製品の皮膚貼付試験(河合法・閉塞法)について」 
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日本産業皮膚衛生協会(河合産業皮膚医学研究所)五十嵐亮介
 皮膚に接触する商品又は原材料の有効性・有用性・安全性を評価して、生産者および消費者の皮膚衛生に貢献している皮膚貼付試験として河合法、閉塞法について実績を紹介した。

5.(15:35〜16:15)「機能性繊維製品のマーク制度の現状と改正された安全性認証基準について」
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一般社団法人繊維評価技術協議会 須曽紀光
 機能性繊維製品のマーク制度の現状と,2012年4月に改正された安全性認証基準の内容について紹介した。

閉会の挨拶・名刺交換会(16:15〜16:35)

[定員]各50名
[参加費]会員(学校・官公庁)7,000円,会員(団体・企業)10,000円,学生2,000円,非会員13,000円

第11回 消費科学講座
「節電時代における夏の衣服の着方とあり方を探る」

 2005年には地球温暖化対策の一環として環境省を中心に室温設定28℃対応の「クールビズ」が提案され,「ノーネクタイ・ノージャケット」キャンペーンや,ドレスシャツ用途の吸汗速乾素材などが話題となりました.この,汗をすばやく吸い取り外気に放散することを謳う「吸汗速乾素材」の開発は30年近くの歴史があります.当初は大量の汗をかくスポーツウェア中心に展開されましたが,こうした状況の中,肌着などより多くの用途へと広がっています.
 今年の夏は特に国内のエネルギーが逼迫する状況が予想され,節電が切羽詰まった深刻な課題となっています.オフィスや家庭,外出などの日常生活において,衣服の着方を適切にすれば節電にも役立つことが期待されます.そこで,改めて夏の衣服のあり方について,その着方を含めて考える講座を企画しました.
 今回の消費科学講座では,文化学園大学教授・田村照子先生より,人体の生理メカニズムに立脚した快適性という観点から,夏を健康に過ごす衣服の着方とあり方について解説があります.次いで各社から,長い開発の歴史を踏まえ開発思想やそれを検証するデータもまじえながら,節電時代に合う進化した最近の夏の衣服について新商品の紹介をして頂きました.
 暑熱時における衣服の着方とあり方を基本から理解するとともに,最近の具体的商品を理解するよい機会となりました.

[日時・会場]<終了しました>
 2012年7月13日(金)10:00〜16:45  大阪会場:ドーンセンター 5階特別会議室
 2012年7月20日(金)10:00〜16:45  東京会場:日本女子大学 新泉山館2階会議室
〔定員〕 両会場とも50名
〔参加費〕 会員(学校・官公庁)7,000円,会員(団体・企業)10,000円,学生2,000円,非会員13,000円
〔内 容〕
 開会の挨拶(10:00〜10:10)
1.(10:10〜11:40)基調講演「この夏を快適・健康に過ごすための衣服を考える」
 −人体の生理メカニズムから見た夏の衣服の役割と機能−
      ……………………文化学園大学 田村 照子  
(11:40〜13:00)  昼  食

企業講演(各社 30 min)
2.(13:00〜13:30)「春夏向けインナーの機能性について」……………旭化成せんい(株) 吉澤 知佐
 ベンベルグは,綿から生まれた再生セルロース繊維であり,高い吸湿性となめらかな肌触りを有し,快適な衣服内環境を提供しうるものです.このベンベルグと合成繊維との複合技術の開発により,清涼性を実感できる点が認められ,春夏インナー用の素材として多く採用いただいています.本講演では、ベンベルグ複合素材を用いたインナーの清涼特性と,着用機能評価例をご紹介します.

3.(13:30〜14:00)「冷感素材 ビスクールHPについて」 …………………セーレン(株) 坪田 俊弘
 冷感素材「ビスクール」,および加工時の耐熱温度を向上させることにより,種々の合成繊維との複合が可能となった耐熱版の冷感素材「ビスクールHP」の特徴などについてご紹介します.

4.(14:00〜14:30)「“フィールドセンサー”に代表される機能性インナー素材」…………… 東レ(株) 伊達 寛晃
 東レの吸汗速乾素材“フィールドセンサー”に代表される各種機能性インナー素材について,その技術と性能,商品についてご紹介します.
(14:30〜14:45) 休   憩
5.(14:45〜15:15)
夏の節電対応インナ−「部屋テコ」(大阪会場)………………(株)ワコール 赤野 美紀
 デザイン性を向上し,素材機能と設計にこだわり,従来のステテコのイメ−ジを一新した『部屋テコ』.レディ−スインナ−で培ったノウハウを活かして,日本の蒸し暑い夏も頑張る男性に向けた快適インナ−『部屋テコ』を解説します. 

夏の快適肌着 スゴ衣「天綿」(東京会場) ……………………(株)ワコール 塩入 直樹
 節電時代に暑い夏でも快適に過ごせる肌着を紹介します.肌着を着る事の効用と,ワコールが推奨する肌着の中で,綿100%に拘った天然肌着「スゴ衣天綿」について、マテリアルそのものの機能性や環境実験結果について紹介し,「スゴ衣天綿」ならではの快適優位性を解説します.
 
6.(15:15〜15:45)「ファイバライブの開発と展開」  ……………………帝人ファイバー(株) 安井 聡
 ファイバライブは,汗を吸うと伸び乾くと縮む糸を用いた自己調節機能テキスタイルです.本講演では,ファイバライブの開発経緯と展開商品について発表させて頂きます.ファイバライブ2Dタイプと3Dタイプの開発経緯とそれぞれの特徴,およびスポーツ衣料を中心にこれらの展開状況をご説明します.

7.(15:45〜16:15)「ニット生地からなるビジネスシャツ「Zシャツ○R」」
 (大阪会場)…………東洋紡スペシャルティズトレーディング(株) 森井 浩之
 (東京会場)…………東洋紡スペシャルティズトレーディング(株) 宮武 裕之
 Zシャツ○Rニット生地からなるビジネスシャツです.近年,従来の織物シャツに無い特徴が注目され,多くの採用をいただいております.本講演では,Zシャツ○Rの特徴などについてご紹介します.

第10回 消費科学講座
機能性素材の評価方法の最前線

 合成繊維にしろ,天然繊維にしろ,昨今は「機能性」を付与した素材が多く出回っていて,衣生活を豊かにしてくれています.機能性素材の良し悪しは,見たり触ったりしただけでは判らず,評価結果がポイントとなります.商品企画に従事する人や販売する人にとっても,また消費者にとっても,「機能性素材」とその「評価方法」を正しく理解することは非常に大切なことです.
 一口に「機能性」といっても多様のものがあり,内容の範囲が人によっても異なります.そもそも衣服を着ることの基本的な意味には,「装う」と「被う」の2つがあります.「装う」は自己を表現することを,「被う」は外界から身を守ることを意味します.前者の「自己表現」に関する内容は「感性」といわれることが多く,これに対し「機能性」は後者の「身体保護」に関する内容を指すことが多い.そこで「機能性」を「身体保護に関する内容」と捉えることとします.
 本講座では,「身体保護をうたった素材」の「評価方法」について解説します.実際に機能性素材が消費される状況では多くの要因が複雑に絡みますので,評価方法も単純ではありません.機能性素材の評価方法の難しさは,消費実態に即した評価方法であると同時に,再現性がよい評価方法である必要があることにあります.
 繊維産業の国際化に伴い評価方法も国際化が求められISO化が進められていますし,また新たな機能をうたった素材の開発に伴いこれまでにはない評価方法も提案されるなど,機能性素材の評価方法は固定化されたものではなく流動的です.本講座のタイトルを「最前線」とした理由はここにあります.
 講師は,機能性素材について,評価方法はもちろん製造方法についても詳しいこの領域の第一人者である繊維評価技術協議会の越智清一氏です.本消費科学講座では,テキストとして,本学会誌2011年12月号より掲載の「機能性素材の評価方法」を使用しますが,講座の際には図表を多用するなど聴講者に判りやすいような工夫をして頂きました.

〔日 時〕大阪会場  2012年2月3日(金)13:30〜16:45<終了しました>
     東京会場  2012年2月10日(金)13:30〜16:45<終了しました>
〔会 場〕大阪会場:ドーンセンター
     東京会場:地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター
〔定 員〕両会場とも50名
〔参加費〕会員5,000円 非会員 7, 000円 学生2, 000円

〔内 容〕(両会場とも)
13:30〜16:15 講演「機能性素材の評価方法の最前線」 (途中で休憩10分)………………繊維評価技術協議会 越智 清一
  「機能性」の具体的内容
   1.人体(皮膚)を清潔に保つ [清潔]  (抗菌,消臭,防カビ,防汚,撥油)
   2.有害物を遮蔽する [安全・安心]  (紫外線遮蔽,防ダニ,抗ウイルス,花粉付着防止,アレルゲン沈静化,電磁波シールド)
   3.危害から人体を守る [安全・安心] (帯電防止,燃焼・防炎,摩擦溶融,遊離ホルムアルデヒド,皮膚障害)
   4.雨,風を防ぐ [快適性] (撥水,防水,透湿・防水,防風)
   5.冬の寒さを防ぐ [快適性] (断熱保温,吸湿発熱,遠赤外線放射,太陽光蓄熱保温)
   6.夏の蒸し暑さをしのぐ [快適性] (吸湿性,吸放湿性,吸水性,吸汗・速乾,蒸散性,通気性,接触冷感,太陽光遮断)
16:15〜16:45  質疑応答


第9回 消費科学講座 「製品検査の基礎講座」
〜海外アパレル商品の品質・品位を維持するために〜

 現在市販されているアパレル商品は,縫製工場や検品工場などで,製品検査や検針が実施されていますが,その詳細は関係者でも案外知られていないのが現状です.近年,わが国のアパレル産業界では,海外生産のウエイトが高く,現地で品質管理が徹底できないため,多くのアパレルメーカーは製品検査に多くのコストと時間をかけていますが,「検品・検針」方法は品種別,メーカー別などでチェック内容や検査基準が異なり複雑化しています.
 以上のような背景を踏まえ,今回,日本繊維製品消費科学会では「製品検査」に焦点を当て,もう一度基本に戻って品質・品位を維持できるよう,その重要な工程である「製品検査」をテーマとした基礎講座を下記内容で大阪と東京の2会場で開催致しました.アパレル製品に携わる川上から川下の初心者からベテランの方々まで,この機会に基礎から本講座に参加され,問題点の再認識など勉強して頂ければと考えての企画でした.

〔日 時〕<終了しました>
 大阪会場 2011年11月24日(木)13:00〜17:00
 東京会場 2011年12月 2日(金)13:00〜17:00
〔場 所〕
 大阪会場:大阪ドーンセンター 5階 視聴覚スタジオ (〒540-0008 大阪市中央区大手前1-3-49)
  東京会場:日本繊維製品品質技術センター 総合試験センター(〒108-0023 東京都港区芝浦3-13-16)
〔定 員〕両会場とも50名
〔参 加 費〕  会員5,000円 非会員 7, 000円 学生2, 000円
〔内 容〕
13:10〜14:10 1.「総論:製品検査の基礎知識」
  キーワード:検査の種類,検査項目,抜取り検査,欠点の種類と名称,検査場所,検査報告・記録
   ……………… 一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター 西部事業所 宮崎 博司
14:10〜15:30 2.「各論:製品検査の実際と知識」
  キーワード:検査チェックポイントとリスト,縫製仕様書の照合と寸法測定,製品検査の手順,表示チェック
   ……………… 一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター 西部事業所 三谷 進
休 憩 (15:30〜15:45)
15:45〜16:45 3.「各論:検針の実際と知識」
  キーワード:検針機の原理,検針機の種類,精度校正,X線異物検査
   ……………………………………………… 株式会社ハシマ 角田 敦司


第8回消費科学講座 
「これなら使えるスーパー繊維」

 炭素繊維やアラミド繊維などの「スーパー繊維」と呼ばれる高性能・高機能繊維は,上市以来そのほとんどが産業用に用いられてきました.それは伸びない,染まらない,繊度が大きい,高価など汎用繊維としての要求を必ずしも満足できていないからでしょうか.しかし,強い個性をもった素材を巧みに複合して使うことで,意外に衣料・インテリア分野でもこれまでにない商品として活躍の場が広がってくる例も最近では出てきています.せっかくの「スーパー」な長所をうまく活かす道を確かにする時代に入ってきたのではないでしょうか.今回の講座では敢えてそのスーパー繊維に焦点を当て,スーパー繊維の新しいバリエーション展開と衣料・インテリア製品向けの品質改良についてメーカーから紹介すると共に,有効な使い方やその可能性の拡大について改めて全員で検討を進めました.

〔日時・会場〕 2011年 7月14日(木)11:00〜16:30  大阪会場:ドーンセンター 5階特別会議室<終了しました>
〔定    員〕  80名
〔参 加 費〕  会員(学校・官公庁)7,000円,会員(団体・企業)10,000円,非会員13,000円,学生2,000円

〔内   容〕
11:00〜12:00
(1)スーパー繊維概論  「これでバッチリ!スーパー繊維とは」
  今回講演のないものも含めたスーパー繊維各素材の製法及び性能から,その特徴と用途展開までを具体的な商品事例紹介を含めて解説します.
   …………………………………… 株式会社クラレ 武田 康宏
13:00〜13:45
(2)パラ系アラミド繊維 「こんなところにアラミド繊維が!」
 パラ系アラミド繊維ケブラーの性能と特徴,すなわち,原糸の製造プロセス,高次加工素材(衣料分野への展開にも適用可能な新規加工技術によるものを含む)び衣料・インテリア分野を含めた商品展開について紹介します.
   ……………………………東レ・デュポン株式会社 中村 英夫
13:45〜14:30
(3)超高分子量ポリエチレン繊維 「強いだけじゃない!スーパーポリエチレン繊維」
 ダイニーマの高い熱伝導性を利用した冷感生地アイスマックスの物性と用途及び商品展開(シーツ,枕カバー等)について紹介します.
   ……………………………………東洋紡績株式会社 前田 徳一
14:30〜15:15
(4)メタ系アラミド繊維の特徴と用途展開 「熱に強い!メタアラミド繊維」
 メタ系アラミド繊維の耐熱性能と,メタアラミド繊維を用いた特殊防護服などの性能評価法や商品展開について紹介します.
   ……………………………………帝国繊維株式会社 前田 昭夫
15:30〜16:30
パネルディスカッション 「スーパー繊維を上手に使うには?」
  スーパー繊維を衣料・インテリア用途にもっと展開するにはどうしたらいいか?について講師・参加者の双方向で議論します.
   ……………………………………パネラー:各講師  司会:株式会社クラレ 伊勢智一

第7回 消費科学講座
アパレルの品質苦情に学ぶ(part2)
アパレル製造ならびにクリーニングに起因する品質苦情


 第1回(2009年1月23日、大阪)と第3回(2009年8月7日、東京)の消費科学講座で、アパレルの品質苦情に関する第一人者である松尾 繁氏を講師に迎え、「繊維特性に起因するアパレルの品質苦情」を取り上げましたところ、聴講頂いた多くの方々に、内容が充実しており判りやすかったと大好評でした。
 そこで前回には紹介されなかった「アパレルの製造(商品企画、延反、裁断、芯地、裏地、ミシン掛け、アイロン・プレス掛け、付属品、商品情報表示など)に起因する品質上の問題点と対策」と、「クリーニング(家庭洗濯を含む)に起因する品質苦情」について、同じ講師をお迎えし、技術の基礎と関連させながら苦情事例を具体的に紹介して頂きました。
 本学会誌の2010年10月号、11月号に、「アパレルの品質苦情に学ぶ――アパレルの製造に起因する品質上の問題点と対策」が、2011年1月号には「アパレルの品質苦情に学ぶ――クリーニングに起因する品質上の問題点と対策」が掲載されました。本消費科学講座ではこのシリーズをテキストとして使用し、聴講者が理解しやすいように実物や写真、図を多用し、紙面の制約で掲載できなかった内容も織り込んで、たっぷりと語っていただきました。前回と今回の分を合わせますと、アパレルの品質苦情の全てとなります。併せて、「品質苦情を処理する手順について」も講演して頂きました。

日 時<終了しました>
 [大阪会場] 2011年2月4日(金) 13:30〜16:30 場所:ドーンセンター 4階大会議室3
 [東京会場] 2011年2月9日(水) 13:30〜16:30 場所:日本女子大学新泉山館

内 容 (両会場とも)
13:30〜16:00
 講演「アパレルの製造に起因する品質上の問題点と対策」
    「クリーニングに起因する品質苦情」(仮題)
    「品質苦情を処理する手順について」
   ……………………… 技術士・繊維部門(元帝人、元大丸) 松尾 繁
16:00〜16:30 質疑応答

〔参加費〕会員:4,000円、非会員:6,000円、学生2,000円


第6回 消費科学講座 
「人工皮革・合成皮革に関する消費科学」
--人工皮革・合成皮革をよく知り,品質事故をなくすには- -

  第6回「消費科学講座」では,「人工皮革・合成皮革」を取り上げました.生活繊維製品(アパレル製品やインテリア製品など)で使用される繊維素材の中で独自の地位を占める人工皮革・合成皮革ですが,その事故事例,皮革の種類と製法,評価法,消費性能などの研修を通して,品質事故の低減につながることを目的とした企画です.
〔日時・会場〕<終了しました>
 2010年12月3日(金)10:00〜17:00  大阪会場:ドーンセンター 5階特別会議室
 2010年12月9日(木)10:00〜17:00  東京会場:日本女子大学新泉山館
〔定 員〕各会場共 80名
〔参加費〕会員(学校・官公庁)7,000円,会員(団体・企業)10,000円,非会員13,000円,学生2,000円

〔内   容〕
10:00 〜10:40 (1) 衣料用人工皮革・合成皮革の事故事例 (流通業界から)    
 人工皮革・合成皮革製品の小売・流通・消費者段階での品質事故事例,消費者への対応などについて,流通の立場から紹介する.
  ………………大阪 (株)消費科学研究所 西川哲二
  ………………東京 (株) 東武百貨店 小川きぬえ 

10:40 〜11:30 (2) グッズ用人工皮革・合成皮革の事故事例(メーカーから)  
 人工皮革・合成皮革製バッグ,シューズ,手袋などについて,小売・流通・消費者で発生する品質事故事例を業界の立場から紹介する. 
  ………………ミズノ(株) 桐本 昌計
  
11:30〜12:20 (3) 人工皮革・合成皮革製衣料品のクリーニング
 人工皮革・合成皮革製衣料品の一般的なクリーニング処理方法を紹介するとともに,クリーニングトラブルの実例を紹介する.また,取り扱い表示の現実と望ましい取り扱い表示について,クリーニング業界の立場から提言する.
  ……………… 大阪府クリーニング研究所 桑野富夫

<昼食>12:20〜13:20

13:20〜 14:30 (4) 人工皮革・合成皮革の種類と製法,評価方法
 天然皮革と人工皮革・合成皮革の違いは何か,また人工皮革と合成皮革の違いは何か.ポリウレタンの性能や皮革の構造を踏まえ,当該素材はどのように作られるのかを説明する.また,衣料やインテリアなど用途別の一般的な評価方法も合わせて紹介する.                
  ………………名古屋女子大学短期大学部 榎本雅穗

14:30 〜15:30 (5) 人工皮革の特性と消費性能
 人工皮革製品の特性と消費性能を,衣料やインテリアなどの用途別設計の観点から紹介する.また,消費者が正しく取り扱えるよう,人工皮革メーカーからみた適正な取り扱い,アパレルメーカーに望む消費者に提供すべき情報などについて説明する.
  ………………(株)クラレ 芦田哲哉

<休憩>15:30〜15:45

15:45 〜16:45 (6) 合成皮革の特性と消費性能
 合成皮革製品の特性と消費性能を,衣料やインテリアなど用途別設計の観点から紹介する.また,消費者が正しく取り扱えるよう,合成皮革メーカーからみた適切な取り扱い,アパレルメーカーに望む消費者に提供すべき情報などについて説明する.
  ………………東洋クロス(株) 馬場健一


第5回 消費科学講座 
--拡大する無縫製の最新技術--

 長年,アパレルメーカーは,衣料品製造時には生地パーツ裁断後に多種の専用ミシンを用いて生地同士を縫い合わせてきました.しかし,近年,「無縫製」と呼ばれるいくつかの「ミシンを使わない製造方法」が登場し,「美しいシルエット」,「新規性のある外観」,「今までない機能」などの理由から,多方面から大きな関心を得ています.先のバンクーバーオリンピックなどでも,これらの製法による製品が使用され,今後ますます拡大するものと推察します.
 今回の講座では,応用講座として,これらの主要な製造方法を紹介し,大学関係者をはじめ企業開発担当者らが積極的に活用できる情報を大阪地区と東京地区で提供しました.

〔日時・会場〕<終了しました>
 2010年7月23日(金) 10:00〜17:00    大阪会場: ド−ンセンタ− 4階大会議室3
 2010年7月29日(木) 10:00〜17:00   東京会場: 日本女子大学 新泉山館2階会議室
〔定 員〕各会場共 80名
〔参加費〕会員(学校・官公庁)7,000円,会員(団体・企業)10,000円,非会員13,000円,学生2,000円

〔内 容〕
10:00〜11:10 1.「丸編 成型製品について」
  ………………株式会社ヤマトコーポレーション 和田 正人
 近年の健康志向ブームを反映し多様化する補正機能商品や,温暖化対応への製品差別化も多様化する中でのボディサイズ・シームレス丸編み機ならではの種類と特性,用途展開の現状と可能性についてお話します.

11:10〜12:20 2.「無縫製衣料用経編機の最新技術と今後」
  ………………日本マイヤー株式会社 山本  長蔵
 世界の経編市場の約9割を占めるカール・マイヤー社グループに属する日本マイヤー社が開発する無縫製衣料用経編機の最新技術を紹介します.経編無縫製衣料の生産は,日本及びイタリアが世界をリードしており,経編無縫製衣料の将来性はもとより,経編無縫製技術を使った新たな用途展開の可能性についても紹介します.

昼食 12:20〜13:10

13:10〜14:20 3.「接着縫製機器とその特性」
  ………………クインライト電子精工株式会社 那須 英誉
 近年,アパレル布帛製品で用途が拡大している高周波溶着機,超音波溶着機,熱風溶着機,溶着縫製機器などの溶着縫製機器について,種類と特性,用途展開などについて,詳しく説明します.

休憩 14:20〜14:30

14:30〜15:40 4.「ホールガーメントニットの特徴」
  ………………株式会社島精機製作所 吉原 正二(大阪) 、雑賀 透(東京)
 1995年ミラノで開かれた国際機械展示会(ITMA)で鮮烈なデビューを果たした「ホールガーメント横編機」は,完全無縫製という今までに無い全く新しいモノ作りの領域を誕生させました.従来のニット製品の工程には欠かせないリンキング・縫製作業を不要にし,労働集約型のモノ作りから知識集約型へ転換する画期的な技術です.また,完全無縫製であることで,着心地のよさ・美しいシルエットを実現し,カットロスをなくした地球と人に優しいモノ作りが可能となりました.

15:40〜16:50 5.「断ち切り仕様インナーについて」
  ………………グンゼ株式会社 山崎 貴広
 縫製における縫目(シーム)は,着用上快適性を損なうと共にアウターに響きシルエットを損ないます.シームレス商品の快適性評価や機能,ニット製品でありながら何処を切っても解れる事のない断ち切り仕様が可能となった技術を,開発の経過,商品化の内容をまじえて紹介します.


第4回 消 費 科 学 講 座
―アパレル商品の縫製不良に関する知識―

 
 日本繊維製品消費科学会は、商品の企画・設計から生産・販売までの基礎知識、及び、最近の動き(トピックス)に関し、ものごとの本質を理解するための催しとして「消費科学講座」を企画しています。
 第1回消費科学講座では、基礎知識として「繊維特性に起因するアパレルの品質苦情」、第2回は最近のトピックスとして「ナノテクノロジーにより進展が著しい機能性加工」を取り上げました。(第3回は第1回と同じ内容で東京開催)
 今回(第4回)は、ものづくりの基礎知識の2回目としてアパレル商品の「企画から生産まで」と「生産機器」それぞれの立場からお話していただきました。一言で縫製といっても、「紳士」「婦人」「ニット」とアイテムが違えば大きなものづくりの流れは同じでも、商品を縫い上げていくときのポイントは違ってくるでしょう。アパレル商品は、「使用材料」「パターン」「縫製仕様」このすべてがベストマッチングしたときに、最高の衣服が出来上がります。しかし、その中でこれらいずれかの完成度が低いときにさまざまな不具合が生じることがあります。また、よい商品を作り上げるためには縫製設備も重要です。
 今回の講座では、まずアパレル生産をすべて国内で行っていた頃と現状の違いを理解し、その上で縫製不良の事例を挙げながら、アパレル生産工程でのさまざまな創意・工夫についてお話いただきました。 また、生産設備の立場からも品質向上に繋がる事例をお話しいただきました。これまでアパレル生産に関する講演で、設備に踏み込んだ内容のものはありませんでした。限られた時間の中でそのすべてを網羅することは困難ですが、企画、生産それぞれの立場の方が、お互いの領域のことを理解し合える内容としての企画でした。
  
〔日時・会場〕
2010年2月19日(金) 10:00〜17:00 大阪会場:ドーンセンター 4階大会議室1 <終了しました>
  (大阪市中央区大手前1-3-49 TEL:06-6910-8500)
2010年2月26日(金) 10:00〜17:00 東京会場:文化女子大学 A095教室 <終了しました>
  (東京都渋谷区代々木3-22-1)
〔定 員〕各会場共 80名
〔参加費〕会員(学校・官公庁)7,000円、会員(団体・企業)10,000円、非会員 13,000円 学生2,000円
〔内 容〕
10:15〜11:35  「アパレル生産に於ける構造の変化がもたらす問題点」
 アパレル生産は、市場の変化、カジュアル化、そして大半の製品を海外生産に委ねる等、その構造は大きく変化している。OEM生産は、価格・納期優先される可能性もあり、近年、品質を重視する動きはあるが、日本の従来型の品質管理とは基本的に異なる。これらの点についてのアパレル生産の構造変化、問題点を解説する。
  ………………………文化ファッション大学院大学 稲荷田 征
    
12:30〜13:50  「紳士服、婦人服の企画から生産に至る過程で発生する不良とその要因」
 トータル技術者不在のメーカーでは、OEM生産の「もの作り」をいわゆる「丸投げ」している場合が多く、安全性管理をはじめ、素材から検査に至る品質管理が疎かになっている。製品の企画から生産の過程で、なぜ問題が発生するのか、何故「検査会社が大はやり」なのか、ケースによっては、不良率30〜40%といわれる生産の現状をふまえて解説する。
  ………………………豊島株式会社 品質管理室 三島 良弘
    
13:50〜15:10  「ニット、カットソー製造時に発生しやすい不良と原因・対策」
 インナーは、より美や快適性を求めファッション化、機能化が進行。素材、仕様の複雑化が進み、設備、品質管理、不良内容も変化している。昨今の素材の特徴とインナーウエア製造時の不良と対策について事例を紹介する。
  ……………株式会社  インナーウエア事業本部 下村 昭二、 メンズ&キッズカンパニー 小澤 七洋
      
15:20〜16:40 「最新の縫製設備を用いた生産と品質について」
 アパレル生産工場で使用される最新の工業用ミシンの技術・機能・性能等について概説する。またそれらが具体的にアパレル生産における品質、生産性等の問題点の解決とどのように結びついているかについて述べる。
  ……………………………JUKI株式会社 工業用ミシン事業部 縫製研究所 石橋 信一


第3回 消費科学講座(東京開催)
繊維特性に起因するアパレルの品質苦情

 第1回消費科学講座は,この1月大阪で開催しましたところ大変好評でした.そこで,各界の皆様からのご要望にお応えして東京開催でも開催しました。
 品質苦情を「繊維特性に起因する」という観点から取り上げました。市場の要求が多様化するなかで、その用途でこれまでは使われてこなかった繊維素材が使われたり、素材の多様化・複合化が進んだりしています。商品企画をするときに、取り上げた繊維素材にはどんな特性があり、その性質が原因となってどんな消費者苦情に繋がる可能性があるかという知識が必要となります。また、消費者側では購入するときに参考にできる情報として組成表示がありますが、組成表示を見て消費過程でどのような問題が発生する可能性があるのかを知りたいと思うこともあるでしょう。これまでの消費者苦情に関する解説書は、ほとんどが現象別に説明されており、このような観点で編集されたものはありませんでした。本学会誌では、素材メ−カ−である帝人並びに百貨店の大丸において繊維特性と品質に関する業務に長年携わってこられた松尾 繁氏にこの観点から「アパレルの品質苦情に学ぶ―繊維特性に起因する苦情から―」を執筆頂きました。その松尾氏を講師に迎えての消費科学講座の東京開催です.

大阪での参加者のご感想の一部を記してみます・・・.
# 講師は,広範囲に及ぶ知識がおありで,今までこのような講習を受けたことがありませんでした.大変勉強になりました.
# 繊維特性を理解して,衣服の企画から製造・販売していくことの必要性を強く感じました.
# 昨今,多種混素材が増えており,合繊メ−カ−としても天然繊維や再生繊維のことも十分知る必要があるため,大変参考になりました.
# あらゆるパターンの品質苦情が紹介されていたのでわかりやすかったです.今回の資料は永久保存にしたいと思いました.
# 非常にわかりやすい説明でした.販売側だけでなく消費者側にも製品について勉強する必要があることを痛感しました.特に,消費者クレ−ムをまともに受けるクリ−ニング業者にとって,この領域の勉強は必須だと感じました.
# 学校でTES講座を開いていますので,事例の最適教科書になると思いました.特にデメリットを出して話をすると学生の理解を深めることが出来ると感じました.

[日 時] 2009年8月7日(金)13:30〜16:30 <終了しました>
[会 場] 大妻女子大学(東京都千代田区三番町12) 
[内 容]
 13:30〜16:00 講演「繊維特性に起因するアパレルの品質苦情」
 16:00〜16:30 質疑応答
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・技術士・繊維部門(元帝人・大丸) 松尾 繁
[定 員]80名

第2回 消費科学講座
−ナノテクノロジーが拓く「機能性」加工の最前線−

 消費科学会は、商品の企画・設計から生産・販売までの基礎知識、及び、最近の動き(トピックス)に関し、ものごとの本質を理解するための催しとして消費科学講座を企画しました。
 第1回消費科学講座では、「繊維特性に起因するアパレルの品質苦情」を開催しましたが、第2回は最近のトピックスとしてナノテクノロジーにより進展が著しい「機能性」加工を取り上げました。消費者の多様な、そして高度な要求に答えるために新たに開発された「機能性」加工にはどんな技術があるのでしょうか?
 今回は、第一線で開発に従事しておられる講師の方々を迎え、綿を中心としたセルロース繊維とウールに対する機能加工、ポリエステルを中心にナノ加工の現状とこれらの開発商品について解説していただきました。さらにそれらに対応する試験法とその在り方について、講演をしていただきました。

【日 時】 2009年7月22日 13:00〜16:30 <終了しました>
【会 場】 大阪産業創造館 6階会議室E(大阪市中央区本町1-4-5  TEL:06-6264-9800(代))
【受 付】 12:30〜12:50
【内 容】
13:00〜13:50 (1)セルロース繊維の「機能性」加工 ……………………東海染工(株) 武藤  真理子
 綿を初めとする植物繊維(セルロース繊維)は,我々にとってもっとも身近な衣料素材であり,その長所を活かし,弱点を補強するため,或いは新規な性能を付与するためなど様々な目的で加工が行われてきた.ここでは、セルロース繊維に機能を付与する加工について紹介する.
13:50〜14:40 (2)ウールの「機能性」加工 …………………………………日本毛織(株) 田先  慶多
 ウールには羊が厳しい気候から身を守るためのさまざまな機能が備わっており,仕立て映えを含めて非常に優れた衣服素材といえる.そのようなウールの特性をさらに高めた機能加工を中心に報告する.

休憩(14:40〜14:50)

14:50〜15:40 (3)ナノスケール加工技術の展開について……………東レ(株)テキスタイル開発センター 竹田  恵司
 繊維高次加工における「ナノ加工」の現状を総説するとともに,当社のコンセプトである『見てわかる』『着てわかる』を体感できる新しい開発商品群について解説する.
15:40〜16:30 (4)繊維素材の「機能性」試験法の現状と課題…………………(社)繊維評価技術協議会 越智  清一
 繊維素材と「機能性」加工の対象を述べた後,「イージーケア性」「清潔」「安全安心」「吸水速乾」などの機能カテゴリー別に,代表的な機能加工と対応する試験法について各種の事例を総説する.その上で,今後の機能性試験法のあり方について解説する.

【定  員】   60名
【参 加 費】  会員5,000円 非会員 7, 000円 学生2, 000円

第1回 消費科学講座
繊維特性に起因するアパレルの品質苦情

 世の中は目まぐるしく変化しています。このような世相で求められるのは、ものごとの本質を理解し見極める眼であると思います。2008年度の事業企画委員会では、商品の企画・設計から生産・販売までの基礎知識および最近の動き(トピックス)に関し、ものごとの本質を理解するための催しとして新たに消費科学講座(仮称)を企画しました。
 第1回は、学会創立以来のテーマである「品質苦情」に関することです。品質苦情を「繊維特性に起因する」という観点から取り上げました。昨今市場の要求が多様化するなかで、その用途でこれまでは使われてこなかった繊維素材が使われたり、素材の多様化・複合化が進んだりしています。商品企画をするときに、取り上げた繊維素材にはどんな特性があり、その性質が原因となってどんな消費者苦情に繋がる可能性があるかという知識が必要となります。また、消費者側では購入するときに参考にできる情報として組成表示がありますが、組成表示を見て消費過程でどのような問題が発生する可能性があるのかを知りたいと思うこともあるでしょう。これまでの消費者苦情に関する解説書は、ほとんどが現象別に説明されており、このような観点で編集されたものはありませんでした。
 今回の消費科学講座の講師には、素材メーカーである帝人並びに百貨店の大丸において繊維特性と品質に関する業務に長年携わってこられた松尾 繁氏を迎え、品質苦情問題の基本とともに、繊維の性質と苦情事例を関連付けて具体的に紹介して頂きました。
 本学会誌に「アパレルの品質苦情に学ぶ―繊維特性に起因する苦情から―」と題する松尾 繁氏の解説が2008年10月号よりシリーズで掲載されています。本講習会ではこのシリーズをテキストとして使用しました(講習会では最終回分まで配布)が、聴講者が理解しやすいように実物や写真を多用し、紙面の制約で掲載できなかった内容も折りこんで、たっぷりと語って頂きました。

[日 時] 2009年1月23日(金)13:30〜16:30 <終了しました>
[会 場]大阪府立女性総合センター(ドーンセンター)4階 大会議室(1)
  大阪市中央区大手前1-349  TEL:06-6910-8500
  (京阪天満橋駅・地下鉄谷町線天満橋駅から東へ徒歩5分)
[内 容]
 13:30〜16:00 講演「繊維特性に起因するアパレルの品質苦情」
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・技術士・繊維部門(元帝人・大丸) 松尾 繁
 16:00〜16:30 質疑応答
[定 員]60名
[参加費]会員4,000円,非会員 6,000円,学生 2,000円

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